ジュラのお散歩花日記
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今日の午前中はまだ薄日が射すお天気でしたが 午後から曇ってきて雨になってしまいました 今日は四国地方も入梅したそうですね 今日は18観測地点で猛暑を観測したそうですが その内の17地点は北海道で特にオホーツク地方が多かったです 異常気象の始まりでしょうか [ 水蝋樹(イボタノキ) ] 今日はいい香りのするお花のお話です 最初はこのモクセイ科イボタノキ属の落葉低木「水蝋樹/疣取木(イボタノキ)」のお花 気になるのはこの名前「イボタノキ」 それはモクセイ科の木の枝に寄生するカイガラムシに関係があります 「イボタノキ」に寄生する「イボタカイガラムシ(イボタロウムシ)」は 良質の蝋(ロウ)成分を分泌し これから採れる蝋を「水蝋蝋(イボタロウ)」と言います [ イボタノキの花 ] 「イボタロウ」は良質の艶出し剤として今でも桐のタンスなどに使われるそうですが 昔は蝋燭(ろうそく)の原料になったり 滑剤に使われたり 刀の手入れにも使われたと言います 最初はロウをカイガラムシから採ったので 「蝋(ロウ)」の漢字には「虫」偏がつくのだそうです この「イボタ蝋」は「虫白蝋(チュウハクロウ)」とも呼ばれ 疣(いぼ)をとるお薬にもなりました そのためこの木を「疣取りの木(イボトリノキ)」と呼び その後「イボタノキ」になったといいます 別名で「イボトリ」だの「イボノキ」とも呼ばれるそうです また「トスベリノキ」との名前もあり 蝋を滑剤として使った「戸滑りの木」が語源のようです 「水蝋樹」は「イボタノキ」の漢名(中国名)です [ イボタノキの花 ] お花の形はジンチョウゲ科のジンチョウゲやミツマタのお花に似ていますが イボタノキはモクセイ科なので全然違う種となります お花には虫さんが良く訪れていて 特に熊蜂さんが好みのお花のようです [ イボタノキと熊蜂 ] [ イボタノキとコアオハナムグリ ] 続いてはこのお花 同じくモクセイ科イボタノキ属の半常緑樹「小実鼠糯(コミノネズミモチ)」 と言ってもコミノネズミモチなんていう名前はほとんど聞く事がありません [ 小実鼠糯(コミノネズミモチ)=セイヨウイボタ=プリベット ] 一般には「セイヨウイボタ(ノキ)」や「プリベット」の名前が使われています この辺りではちょうど今咲き始めたところです 木の周囲にはとても甘い香りが漂っています [ コミノネズミモチ=セイヨウイボタ=プリベット ] 「西洋イボタ」の流通名がついていますが 中国原産のお花だそうです 生垣などの常緑庭木として人気のある木ですが あまり寒さには強くないそうで 寒い地方だと落葉するみたいです 私の住んでいる辺りでは冬に半分ほど葉っぱを落とします モクセイ科イボタノキ属にはイボタノキやこのセイヨウイボタ以外に ネズミモチやトウネズミモチが良く知られています ネズミモチやトウネズミモチとお花は良く似ていますが これらは常緑樹で葉っぱは椿の葉のように艶があります [ 西洋イボタ(セイヨウイボタ)の花 ] セイヨウイボタのお花とネズミモチやトウネズミモチのお花を比べると オシベの葯の色が違う事に気がつきます [ 鼠糯(ネズミモチ)の花 ] [ 唐鼠糯(トウネズミモチ)の花 ] ネズミモチやトウネズミモチのオシベの葯は黄色ですが セイヨウイボタのオシベの葯は小豆色をしています [ セイヨウイボタ ] セイヨウイボタの和名「小実鼠糯(コミノネズミモチ)」は 実がネズミモチの実より小さいので付けられた名前です お花の咲く時期はこのセイヨウイボタが一番早く 半月ほど遅れてネズミモチのお花が咲き始めます トウネズミモチは更に遅く ネズミモチの後から咲き出します 西洋イボタノキはあまり大きくならないので その点も庭木に好まれる理由のようです [ セイヨウイボタ=プリベット=コミノネズミモチとコアオハナムグリ ] (セイヨウ)イボタの名前はついていますが お花はイボタノキとあまり似ていませんね
旅する蝶々さんに祝福を ♪ 2023.10.17 コメント(5)
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