2007/07/03(火)23:03
夏と修羅
タイトルは
宮沢賢治の「春と修羅」にかけております。
今夜は、タロット教室の補講があって、その生徒さんと終わってから
本の話になり、お互いわりと本好きの哲学好きだとわかり、盛り上がるの巻
夜道も暗くなるとお送りすることもありで、
こられる時に、ガスの事故があったような感じで消防車がたくさん止まっていた
というお話を聞いたりして大正は意外と野蛮な町やねんとか(いきなり話は
飛んでいるのですが、野蛮で庶民な話は省略)いいながら、
見送り一人になってから
路地を歩いていると
ふと宮沢賢治の「アメユジュトテチテケンジャ」というフレーズが出てくる
永訣の朝という詩が頭をめぐりはじめました
この詩がとても好きみたいでふと、ぼんやりすると浮かぶという
自分の中に入るとまず流れてきて
自分がその中のいるような気分になってきます
最愛の妹、としこがなくなる朝に、「雪が食べたい」といって
たべさしてあげる歌といってしまえばいいのですが
悲しくも白い光が照り返す詩で、夏の蒸し暑い夜に思い浮かぶ詩ではない。
その詩は、人に何事かを頼むことはその頼まれて、任を果たす存在を
救うんだということを教えてくれた詩に
捉えている私がいるようで。
賢治が妹の死に際し、書いた詩はとても悲しく、美しい。
夏になると害虫がたくさん出てきて、
この世界の修羅を感じる。夏と修羅。ごめんね、ゴ○ちゃん。