カテゴリ:か行(映画・本)
「こころ」
著者: 夏目漱石 発行年月日: 昭和27年2月29日 出版社: 新潮文庫 東京大阪朝日新聞に連載して1冊に,下記の3部から構成されている. 上.先生と私 中.両親と私 下.先生と遺書 親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。 鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作。 夏目 漱石 1867‐1916。江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、「吾輩は猫である」を発表し大評判となる。翌年には「坊っちゃん」「草枕」など次々と話題作を発表。’07年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50 ========================================================================== 「先生と私」では、ある学生は海岸で出会った其人を常に先生と呼び慕い、いつしか先生の家に出入りするようになります。その先生は不思議な人で魅力に捕らわれていきます。。先生は先生の妻に理由も告げずに定期的にある人の墓参りをしていて、学生にも理由を教えてくれません。どうやら、先生の過去に関係があるようで・・・。 「両親と私」では、学生の父が病に倒れ、故郷に戻ります。そこで両親への想い、父と先生を比較していき物語が進んでいきます。やがて、父がご臨終に近づいた時に先生から長い手紙が届くのです。 「先生と遺書」では、先生から送られた手紙により先生の過去、妻さえ知らない真実、あの墓について赤裸々に書かれており、初めて先生を知る話です。 この作品は小学生の時に一度読んだんですが、難しくて断念していました。しかし、この歳で読むと初めて理解できて、話の面白さや深さを知ることができました。 私には先生のような経験はありませんが、気持ちがとっても分かります。是非、みなさん読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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