ジャステストのお部屋☆

『亡国のイージス』

製作年度: 2005年
製作国: 日本
上映時間: 127分
監督: 阪本順治
原作: 福井晴敏
脚本: 長谷川康夫 、飯田健三郎
音楽: トレヴァー・ジョーンズ
出演: 真田広之 、寺尾聰 、佐藤浩市 、中井貴一 、勝地涼


　東京湾沖で訓練航海中のイージス護衛艦＜いそかぜ＞の中で戦後日本最大の危機が進行しつつあった。沖縄米軍基地から奪われた化学兵器＜GUSOH＞が、某国の特殊工作員によって持ち込まれたというのだ。

　首謀者は、対日工作員ヨンファ（中井貴一）。先任伍長・仙石（真田広之）がその情報を掴んだ時、艦長はすでに命を奪われていた。仙石は、イージスシステムの経験者として艦に新たに乗り込んだ如月行（勝地涼）が特殊工作員ではないか、と目星をつける。

　が、直後、副長・宮津二佐（寺尾聰）から総員離艦命令が発動された。苦渋の思いで部下と共に艦を降りる仙石。意外にもヨンファと手を結び、国家に対して反旗を翻したのは、副長の宮津、その人だったのだ・・・。

　国家への復讐（ふくしゅう）に燃える宮津から艦を取り戻すために、仙石は、過酷な闘いに挑むが……。


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感想の前に、登場人物をスターウォーズキャラ（？）に例えて分析してみましょう。映画見る前にある程度の予備知識必要なんでｗ

○ジュダイ騎士団　＝　イージス艦「いそかぜ」

・ヨーダ　＝　艦長：衣笠秀明（橋爪淳）
　→『いそかぜ』内で一番偉い人。ヨンファの陰謀で初っ端に消されます。

・メイス・ウィンドウ　＝　副長：宮津弘隆（寺尾聰）
　→「いそかぜ」の海士達からの信頼あるが、ヨンファにそそのかされて艦長消して、「いそかぜ」をのっとります。

・上層部ジュダイマスター達　＝　船務長：竹中勇（吉田栄作）
　　　　　　　　　　　　　　　 砲雷長：杉浦丈司（豊原功輔）
　　　　　　　　　　　　　　　　水雷士：風間雄大（谷原章介）
　→「いそかぜ」の幹部で宮津マンセー☆　元々は正義の人達なんだけど、宮津に忠誠を誓ってるせいでかわいそうな目に☆

・オビ＝ワン・ケノービ　＝　先任伍長/VLS委長：仙石恒史（真田広之）
　→主人公です。海士達の取りまとめ役とした係長みたいなもんで、ミサイル装備のスペシャリストで「いそかぜ」の設備を知り尽くしてる男。「いそかぜ」を守るために『ダイハード』のジョーン・マックレーン以上に大活躍☆　戦力は海士並だが使命感はヨーダ以上♪

・アナキン・スカイウォーカー　＝　FCS/ORTS員：如月行（勝地涼）
　→表向き海士というパダワンですが、実はDAISのスパイ工作員、渥美の犬です。工作員なので戦闘力がめっちゃ高く、仙石といっしょに戦います♪


○シス暗黒卿　＝　FTG（海上訓練指導隊）：元某国偵察局工作員
・ダース･シディアス　＝　FTG隊長：溝口哲也/ヨンファ（中井貴一）
　→宮津を利用して日本を血祭りにあげようとする極悪人。在日CIAやDAISすらお手上げ状態の工作員で戦闘力高いっす☆

・ダース・モール　＝　FTG隊員：山崎謙二/ドンチョル（安藤政信）
　→ヨンファの腹心。ヨンファまんせーの戦闘マシーン♪


○元老院　＝　DAIS（防衛庁情報局）
・パドメ・アミダラ　＝　DAIS内事本部長：渥美大輔（佐藤浩一）
　→国家安全保障会議でバカなお偉いさんを制御しようと必死な人。ヨンファの動きは前々から見通していて、『いそかぜ』に如月を送り込む。


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さて、参考にならなかったらゴメンなさいｗ

要するに

「ダース・シディアスにそそのかされたメイスがヨーダ殺して、『いそかぜ』乗っ取り大暴走するお話で、現場ではオビワンとアナキンが戦い、内閣でパドメががんばるという話」です（爆）

　ユーザーの意見を見ると原作の方が面白い、意味が分らない、説明不足とのこと。確かに、回想シーンが微妙でバックグラウンドが分りにくいと思った。しかし、原作を見てないジャステストは感動して、涙をポロリ流しましたよｗ　脚本不十分でも真田、寺田、中井の演技が強力なため評価はA。

　具体的にどこが良かったというとネタバレになるからいいませんが、上記の三人の役者の力強い演技。そして、軍人だからなのか宮津に最後の最後まで尽くす、幹部の吉田、豊原、谷原の忠誠心にはぐっと切ないものを感じた。　


　ただ、未だに謎なのはチェ・ミンソ演じるジョンヒがめちゃくちゃ宣伝で注目されていたのだが、映画見てそんな大事な役なのか？って疑問に持ってます。吉田栄作とかの方が全然重要な気がするんですけどね・・・。


まあ、日本版『沈黙の戦艦』ですかね。ただ違うのはセガールは「ちっぽけなコック」じゃなかったけど、真田は「ちっぽけなコック」なのにがんばるっていう話。