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テーマ:今日の音楽(179)
カテゴリ:クラシック音楽
12月13日 仙台は気温高めの13.4℃ 時々晴れ間
私の好きな音楽 今年の1番の夢中になった演奏が発売された なので私の独善的な解釈を 記しておきたいと思いました 今も時々頭の中で鳴っている この曲はシューベルトの亡くなる9ケ月前に書かれ(1828年3月)た大作で 前年に亡くなったベートーヴェンを尊敬して触発されたと考えられる ウィーン楽友協会(ウィーン・フィルハーモニーの母体)に持ち込んだものの 取り上げられず、10年後シューマンがシューベルトの弟の手元にあった楽譜を見て 直ぐにメンデルスゾーンに連絡 彼が指揮をしていたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で 短縮版を初演した いわくつきの作品 問題は近年20世紀までは ブラームスの校正した楽譜 当時の原本は手書きで 不明な音(例えば ソかラか)がありブラームスは良かれと校正してくれたのですが ところが本来とは違う音になったり 曲のスピードが違ったりと問題が そこで21世紀初頭に 改めて原典版 新全集を発表 ベーレンライター社より楽譜が出版された ほんの1例 1番の譜例 第一楽章の出だし 以前は4/4拍子で始まる しかし新全集版は本来の 2/2拍子 つまり速さが倍近いと分かります 20世紀の大指揮者は 歩くようなゆっくりと演奏した訳はここにありました また第四楽章 ベートーヴェンのオマージュの第二主題は木管の演奏を引き立てていましたが 弦楽合奏でも特に一番下 チェロとコントラバスのピチカートが第二主題のメロディーと それをひきたて対等に聞こえるように書いてあります 古楽器演奏では最近新全集の譜面を使った演奏も出てきています 現代と古楽器奏法の違いで ここは好き嫌いの問題かと 特に第四楽章のソナタ形式提示部の繰り返しが弦楽合奏でクレッシェンドされますが 以前は名演とされている(確かに名演)演奏は かつて全て無視 繰り返していない ウィーン・楽友協会保存の楽譜を参考にしたはずのアーノンクールの指揮も原典版ではない 生で聞いた 数年前のウィーン・フィルも依然 ブラームス版で演奏していました 今年初め 新全集の譜面をようやくドイツから輸入してもらい なるほどと 合点がいったのは 今年一番の収穫でした 1年前に新型コロナでライブ録音の予定を無観客で録音した老巨匠ブロムシュテットに喝采 私には今年1番のCDになりました 但し レコード芸術の評論は準推薦 私は納得できずでした 今日は独断と偏見的な考察を見ていただき ありがとうございました 明日からはまた いつものブログです ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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