メタボの気まぐれ

2012/12/09(日)08:35

モスラ対ゴジラ(東宝チャンピオンまつり)

東宝チャンピオンまつり(11)

1970年・冬の東宝チャンピオンまつりで 経費を省くためオリジナルネガを裁断し 尺を縮めた再編集版としてリバイバル上映しれたのが 1964年制作の「モスラ対ゴジラ」で 同時上映は「柔の星」「アタックNo.1 涙の世界選手権」 「昆虫物語 みなしごハッチ」の3本である。 この「モスラ対ゴジラ」はゴジラにとって 怪獣同士の闘いにおける昭和シリーズ唯一の 黒星を喫した作品で、人類の敵としての ゴジラ最終作でもある。 主要襲撃地点は名古屋でゴジラ、モスラ・幼虫、 成虫が登場し、いかにも東宝特撮らしく 一見単純な娯楽作品の体裁をとりつつも 1964年当時の「観光開発ブーム」「新聞の第三権力化」 「背後の興行師による暗躍」など 世相への批判が盛り込まれているのが物語の特徴。 1972年頃には「モスラ」「南海の大決闘」を編集した 8ミリ映画とソノシートとセットの絵本 「モスラ アタック東京!」が発売されており 国内盤DVDの特典に収録されている。 そしてこの再編集版は1980年に 冒頭部にハイライトシーンを加え 新たに再編集した短縮版が 「ドラえもん のび太の恐竜」との 2本立てで再上映された。 この興行では松本零士がゴジラを描いた イラストポスターが使われ 新たにイメージソング「ゴジラ」が制作。 双方ともDVDに収録されている。 この興行が大ヒットしたおかげで ゴジラ映画が再び評価されている影で 「ドラえもん のび太の恐竜」は当時 スティーヴン・スピルバーグが来日中に 同時上映の「モスラ対ゴジラ」目当てで入った 映画館で本作を見て「E.T.」などの作品に 影響を与えたと言われ小学館発行の 「藤子・F・不二雄の世界」で言及されている。 ちなみに再編集版は「モスラ対ゴジラ」は LD、DVD版に基づき オリジナルネガは復元されている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ゴジラ名鑑シリーズ 酒井ゆうじプロデュース ゴジラ全集 モスラ対ゴジラ単品

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