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「忘念のザムド」(アニメシリーズ)
観ていて、ウルトラマンのような、仮面ライダーのような特撮もののような世界観だあ、とか… ウルトラマン的な世界観から、エヴァンゲリオン的な世界観、そして、このアニメを制作している制作会社のボンズの「エウレカセブン」へと世界感、設定を進展させていったといった感じでした。 メインどころの女の子のキャラクターが「風の谷のナウシカ」のナウシカとクシャナを足して2で割ったような感じだったりとか… そもそも、メインキャラクターが宮崎アニメの過去のキャラクターを思わせたりするような… サブカルチャー系の設定や世界観を踏襲させた形で、アニメ作っているんだなあ、とか… そしてなにより、ボンズぽい今風のセンスのアニメーション。 一般受けする内容とか世界観かというとかなりキツい部分もありますが、結構たのしめました。 日本的なエックスマンであり、スパイダーマンだなあ、とか… よくよくストーリー展開を思い起こしてみると、手塚治虫的なものを現代化したような気もしました。 個人的には、手塚治虫から、宮崎駿、庵野秀明へとつづいていく今のアニメのとか漫画とかの世界観を凄く感じました。 プラスの意味でも、マイナスの意味でも… ボンズの作品全部観ているわけではないですが、幾つか観た作品の中では、そうした一連の歴史的経緯(?)みたいなものを踏まえて、或いは意図的に解釈し直して、作品作っているなあ、と… また、ボンズの作品は内容が重いものだったりもするんですが、映像作品としては独特の軽みがあるなあ、とか… ここら辺も、日本のアニメ界が蓄積した技術の成果かな、とか… あと、「エウレカ」もそうでしたが、キャラクターの髪型とか顔がストーリーの親交と共に変わっていくというのも、ボンズの特徴かな、と… 前の作品の「エウレカ」に出てきた美少女のマドンナのエウレカとかは話が進むにつれて、どんどん不細工(?)になっていくし… アニメを一番消費している層に一番受けの悪いだろうと思われる方法論だと思うのですが… たぶん作っている側も同種の感性を持っているので、余計にそうした売れ線からわざと外して作品を作っているのかなあ、とか… アニメで時間的な人物の成長とか変質を表現することで、新たな表現とか、狭いアニメ的な文法を突破したいのだと思いますが… こうした試みは個人的には、好意的に捕らえたいとは思っているし、結構好きだったりします。 何気に途上人物に黄緑色の羽が生えたりとか、主人公が空飛ぶ船で子供たちと一緒に旅するところとか、前の作品の「エウレカセブン」と同じモチーフ扱っていたりしました。 この作品を作っているアニメスタジオの環境のメタファーだったりとかもするのかな、とか… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.31 23:33:18
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