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空想作家と専属イラストレーター&猫7匹の                 愛妻家の食卓

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2009.11.15
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カテゴリ:良平&敦聡
第12章『再起』その2

集会場がどよめく中、アレックスがシロウに話かけた。

〈お前はどうするんだ?〉

〔俺もピースエリアで家族と一緒に住もうと思っている〕

〈そうか、それがいい〉

〔しかし、他の人達はどうだろうな・・・この新しい体制に付いていけるか・・・〕

〈おそらく何人かは受け入れないだろう・・・そこは俺達ができるかぎり説得しよう〉

〔そうだな・・・〕

今回、結果的にそうなったが、今までの事を考えると受け入れられない人がいても
おかしくは無い・・・

「それってギルさんもかなぁ?」

〈おそらくあの人は街から離れないでしょうね〉

「じゃあギルさんは私に任せて」

〈はい、お願いします〉

そうして、私は早速ギルさんの所に向かった。

「ギルさん!」

〔まさかあんたが来るとはのう・・・どうせピースエリアに住むか住まないかの話じゃろ?
まったくお節介な奴らじゃ〕

「じゃあやっぱり外で暮らすのですか?」

〔当たり前じゃ、誰があんな所に・・・〕

「でも、もう変わったのですよ、何が気に入らないのですか?」

〔わしは生まれてからずっとこの街と供に生きてきたんじゃ、
死ぬ時もここで死にたい・・・なぜこの老いぼれの願いをわかってくれんのじゃ、
ほっておいてくれ〕

「それは、みんながあなたを必要としているからです」

〔バカを言うでない、こんなわしがあそこに必要なわけがなかろう〕

「いえ、決してそんな事はありません、経験と知恵とで助言が出来るじゃないですか、
今はみんな不安だからそれが必要なのです」

〔・・・その時は喜んで力になろう、だが、やはりあそこには住むことはできん〕

「分かりました・・・でも、気が変わったら連絡してください」

諦めたわけではなかったが、今は何を言っても無駄だと思い、引き下がる事にした。

そして、みんなの所に戻ると叔父さんが居た。

「叔父さん、ご苦労さまでした」

〔レオナも頑張っているみたいだな、みんながそうやって助けてくれるから、
難しい事もなんとかなるような気がするよ〕

「はい」

〈レオナさん、随分時間がかかりましたが、どうでしたか?〉

「全然ダメだったわ」

〈やはり・・・俺達も何人か回りましたが嫌という者も居ました。皆、年寄りばかりです〉

「みんな頑固ね・・・」

〈まったく・・・〉

〔まぁ、嫌というならそっとしておいてやれ、強制するつもりは無い〕

「でも、ピースエリアに居るほうが安全なのでしょう?
それならどうにか説得したいのです」

〔誰にも説得なんてできはしない、それよりしっかり我々が見守ってやるんだ、
彼らは今まで十分に苦労してきたんだ、好きにさせてあげよう〕

「でも・・・」

〔レオナ、彼らは私達より死に近い、だから生き方より死に方を考えるものなのだよ」

「・・・でも、できるだけサポートしてください」

〔もちろんだ。外も中も、もう無い。皆、同じ民だからな〕

「はい!」〔はい!〕〈はい!〉

そうして、また叔父さんは行ってしまった。

〔よし!俺もそろそろ迎えに行ってきます〕

シロウが言った。

「今から?部屋はもう決まったの?」

〔はい、レオナさんとアレックスの部屋の隣です〕

「ホント?にぎやかになりそうね」

〈迷惑でしたか?〉

「ううん、嬉しいわ」

〔ありがとうございます、じゃあ行ってきます〕

そう言ってシロウもまた走って行った。

「さぁ、私達も荷物を運びましょう」

〈はい〉

こうして忌まわしい過去があるとはいえ、繁栄を極めたピースエリアの歴史はいったん幕を
下ろし、また新しい時代が始まろうとしていた。
            
お父さんの消息も分からぬまま、ロバート博士の脅威をそのままに・・・・


       つづく。


お疲れ様でしたm(__)m 読んでくれて毎日、感謝していますm(__)m

まずは生きるために問題を残したまま、時が過ぎていくようです

そろそろまた新展開の予感が・・・次回もお楽しみにウィンク 

それじゃあ敦聡よろしくね手書きハート良平でしたm(__)m





敦聡です。壊れたテレビは又猫が入り込まないように修理して普通に見ています。

てか 我が家あまりテレビ見ないので気にならないのかも・・・。

今朝は3時に目が覚めマーギーにガンミされたせいかいつもより早起きしてしまい

・・・・お腹がすきました(汗)

良さんと一緒にジャスコにお買い物に行くついでにマックへ(^_^;)

お腹がすいていたのでついセットで頼んでしまいましたがマックのポテトって

食べても食べてもなくならないような気になってきませんか?


いつもケチャップ2個つけてもらいます(汗)

朝3時のマーギーから・・・


ma-gi-

「敦聡~!いつまで寝てんねん!はよ起きやぁ~!」

マーギー・・・まだ3時だし暗いって!もう少し寝かせてよ・・・。


nino

ニノはサイエンスダイエットのキトンが食べられるようになりました♪

「最近はもう缶詰はかけてくれないでしゅね・・・これは・・ふんふん・・ニノのでしゅ。」

まだ眠そうだねぇ?


nino

「カリカリだけでも食べられましゅよぉ~♪」

やっとだね!ここまで時間がかかったのははじめてかも(汗)


hutari

お買い物行ってくるけどお留守番大丈夫?

「レオンにーたんが抱っこしてくれてるでしゅから大丈夫でしゅよぉ~♪」

じゃあ行ってくるね?

と。安心して出かけてきました(・∀・)/

マーギー「敦聡・・・今日も手抜きやろ?」

マーギー!うるさいよ!



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Last updated  2009.11.15 18:06:46
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