前引け 17475.07-644.85( v 20.30) / TOPIX 1740.97
上海株27日・大幅に7日ぶり反落 一時9%安、追加引き締め警戒 27日の中国株式市場で上海株式相場は大幅に七営業日ぶり反落。上海総合指数は前日比268.808ポイント(8.84%)安の2771.791と、9日以来の安値だった。指数の下落率は一時、9%を超えた。前日に指数が終値で初めて節目の3000を超えたことで高値警戒感が強まり、利益確定や持ち高調整の売りが膨らんだ。中国当局による追加的な金融引き締めや株式投資抑制策の実施が警戒されたことも、売りを誘った。 中国人民銀行(中央銀行)が春節(旧正月)の連休前に預金準備率を引き上げたことが、前日に続いて銀行株売りを誘った。国際商品市況の上昇を背景に前場は買われていた鉄鋼株も後場に軒並み急落するなど、次第に全面安の展開となった。大引けにかけては値幅制限の下限(10%安)まで下げる銘柄が目立った。 中国の証券当局が前日、証券会社による株式営業の監視強化の姿勢を示したことで、中国当局による株式投資抑制策の実施に対する警戒感が高まった。中国で3月5日から第十期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第五回会議が始まるのを前に、「全人代で金融引き締めや株式投資の抑制などが打ち出されるのではないか」との懸念が強まったことも、相場の重しとなった。 招商銀行、中国工商銀行、中国石油化工、中国長江電力が商いを伴って下落。原油高を背景に上海航空、上海国際機場など空運関連株も急落した。一方、上海永生数据科技が急伸し、中華企業、華源製薬が買われた。 上海の米ドル建てB株相場は大幅に反落。上海B株指数の終値は前日比15.644ポイント(8.28%)安の173.270だった。〔NQN香港=太田孝治〕 (2/27 18:29)NY市場概況-急落、ダウは同時多発テロ以来の下げ幅 27日のニューヨーク株式は急落。中国株の急落がほかのアジア株や欧州株の売りを誘って米国も免れなかった。地政学リスクへの懸念、さらには米ファンダメンタルズを巡った不透明感を強めるニュースが続いて市場心理をさらに冷やした。また、今月中旬まで高値更新を繰り返す展開だったことから、高値警戒感も余計に売り圧力を強めた。それも寄り付きからピッチが速く、日中も加速はあっても買い戻しはほとんどみられなかった。債券高でも金融株を支えることはなく、また原油価格の回復にもかかわらず石油株は下落など通常なら支援するべきニュースに反応はない。逆に、耐久財受注が予想以上の落ち込みと受けて機械や自動車などが寄り売りを浴びる展開で、相場全体で弱気モードとなり、業種を超えて売りが殺到したことは明確となった。最終的に、ダウ平均の構成銘柄は全て下落し、また代表的なセクターがほぼ軒並み下落。主要株価指標は揃って2001年9月11日の米同時テロ以来の大幅安となった。終値はダウ平均が416.02ドル安の12216.24ドル、S&P500種株価指数50.33ポイント安の1399.04、NASDAQ総合指数96.65ポイント安の2407.87。(T&Cコズミック提供)セクター別 騰落率上位・下位<ベスト5>ガス<ワースト5>鉄鋼、商業印刷、石炭・消耗燃料、情報技術・コンサルティング、金