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「だから、そばにいて。・・・急に、、いなくなったりしないでね」
切実な思いの込められた楓の言葉に俺は、しっかりと答える。 「ああ。約束するよ」 俺は楓の手を取ろうとし、手に握られたネックレスに触れた。そして、言う。 「誓うよ。このネックレス2つともに」 楓はくすりと笑って、 「もう、大げさね」 と言うけれど。 「貸して。つけてあげるよ」 そういうと、嬉しそうに、楓は、 「ありがと~。これが悠斗がくれた方だよ。」 といって、俺に1つネックレスを渡した。俺は、止め具をはずして楓の首の後ろに手を回してつけた。幸せそうに胸元を見下ろす楓。 俺は、真近くで楓を感じて、いよいよたまんなくなって、そのまま楓を抱き寄せた。 「悠・・斗・・・?」 突然の荒々しさに驚いたような楓の頬に手を添え、ゆっくりと唇を重ねる。目を閉じて、何度もキスをしてから、思い出して、 「・・よかった、よく似合うよ」 と言う俺に、 「もうっ、全然見てないくせにっ」 って、ぼやきながらも、俺のキスを優しく受け止めてくれる楓。 「いんだよ。今から、それだけ着けてる楓を見るんだから」 耳元で囁くと、 「どういう意味?」 って聞き返す楓。俺は、 「こういう意味」 いいながら、ひとつひとつ楓のボタンをはずしていく。一瞬、驚いた顔をしたけれど、たちまち俺の言葉の意味を理解すると、あっという間に真っ赤になった。 「・・・もうっ」 小さく唇を尖らせた後、それでも静かに目を閉じてしまった楓。俺はもう一度唇を重ねながら、そっと楓を押し倒した。 「あ、ねぇ・・」 一気に始めようとした俺を楓が制する。 「・・なに?」 動きを止めずに、聞き返す俺に、 「箱から、、もう、、ひと、つ、見て欲し、、いモノが、、ある、んだけど・・」 途切れ途切れに言葉を口にする楓。俺は、短く、 「あとで」 とだけ、答えた。 動きは止めない。 止められるもんか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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