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2010.02.03
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カテゴリ:box
「お兄ちゃん、お帰り」
リビングに入ると瑞希が言ってくれる。1人行儀悪くソファに寝転んだままで。俺は向かいのソファにバッグを放り投げながら言う。
「ただいま、ってもまた、すぐ出かけるけど」
「え~?まだお仕事?」
俺は小さなクーラーからペリエを取り出し、キャップをひねりながら、
「い~や」
答えて、一口飲む。瑞希はそこで起き上がって、
「楓おねえちゃんとこに行くのっ?」
俺はビンに口をつけたまま、うなずいた。連泊になるから、ただ着替えにだけ、帰ってきたのだ。
「いいな~、私も一緒に行きたい」
妹のそんな無邪気な一言に、俺は飲んでるものを噴出しそうになる。
「だ~め。大体お前、、明日、学校だろ?」
「言うと思った。自分だって仕事のくせにっ。お兄ちゃんのけちっ。」
俺は笑って言う。
「けちってなんだよ~?」
「だって、お兄ちゃんばっかり独り占めして~」
「独り占め?って楓のこと言ってんの?」
「そうだよもちろん。だって、昨日だって、、、でしょ??」
「そうだけど。独り占めして当たり前だろ?楓は俺の恋人なんだ」
「でも、いつでも、遊びにおいでっていってくれたもんっ。」
「へ~」
「へ~って」
「楓は言ったかもしんないけど、俺は、言ってない」
「も~っ。」
瑞希は口を尖らせてしまう。相変わらずの、年の割には子供っぽい仕草。本当に、温室育ちのお嬢ちゃんらしいよ。
「兄ちゃんにだって貴重な楓との時間なんだよ~。分かるだろ?」
瑞希は、仕方ないなっとでも言うように、
「ねえ、でも、また会わせてくれるよね?楓おねえちゃんのこと大好きになっちゃったんだもんっ。陶芸も楽しかったし」
「いいよ、また、都合聞いとく。あ、そうだ」
俺は、楓から言付かったものを思い出し、ソファに置いたバッグから封筒を取り出して渡す。
「これ、楓から」
瑞希は受け取って、中の写真を取り出し、広げながら、
「あ、この間の写真だ~」
と楽しそうに見始める瑞希。俺は、その写真の中の楓に目をやる。
あ~、かわいすぎっ。一刻も早く会いたい。早く用意しよっ。
そう思ったときに、玄関で人の出入りの気配がした。
・・・父さんのようだ。こんな早い時間に珍しい。いや、・・また出かけるのかもな、と思う。
「あ、パパだ」
瑞希が、写真を手に、そそくさとリビングから出て行く。
・・・なんでだ?いつも玄関まで出迎えになんていかないくせに。
その瑞希の機敏さにあっけにとられて、後姿を見送ってから気づく。

・・・ヤバイ。

っと思って、追いかけたけど、もう、手遅れで。

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最終更新日  2010.02.04 20:47:46
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