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「・・・だって、、俺たち、、子供の数、絶対同じはずだろ?」
俺の言葉に、何も答えないミリ。 嫌な予感に、急速に体が芯から冷えていく。 俺は、思わずミリを抱き寄せた。 腕の中に抱いているはずのミリ。 どんなに力を込めて抱きしめても、もう、 腕の中にいないような気がするのは、、 いや、腕の中の美莉にココロがないような気がするのは、 ・・・・なんでだ? ミリは、そっと俺を押し返して言う。 「誰かに見られるよ?」 そういって俺を見上げるミリの瞳は、さっきとは全然違っていて。 ・・・まさか。。。 そんなこと、絶対認めたくなくて、恐る恐る口づけてみる俺。 ミリは拒まなかったけれど、それでも、キスも、さっきとは全然違っていて。 楓の家の一室で、抱き寄せてキスした時に、すべてが元通りだと思ったのに。 だから、もう、疑うことをやめたのに。 疑わなければ見えなかったこと。 でも、こうして、少しの疑惑から、 角度を変えて見てみればあまりにも明白だったこと。 ミリは、、やっぱり、、俺と。。。? それは、子供のことのせいなのか? 俺は、混乱した頭のまま、わけがわからないまま、言う。 「・・・ミリ、俺、子供なんて1人でもいいよ。いなくたって、、いいよ。美莉が欲しくないなら。」 ・・・美莉を失うくらいなら。子供なんて、、美莉以外のものなんて、何もいらないんだ。 弱弱しく響いた俺の声。ミリは、小さく微笑んで言う。 「簡単にそんなこと言わないで?ケースケの子供なら、何人でも産みたいって人たくさんいると思うよ?」 ・・・・何言ってんだよ、ミリ。 ←2コクリでよろしくお願いします。いつもありがとうございます。 ◎初めての方・目次ご利用の方はこちらへ◎ 今日のゆる日記の方は、こちらです。バカップルにご注意ください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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