共青創立90周年講演会インターネット中継in福岡が開催されました!参加人数100人超!
日本民主青年同盟(民青)の前身である日本共産青年同盟(共青)の創立90周年を記念する講演会が12日、東京都千代田区の日本教育会館で開かれました。福岡では天神の福岡ビル9階大ホールにてインターネット同時視聴会が行われ、全部で102名の同盟員、同盟員OBの方々が参加しました。 記念講演会では、文化企画として、ジャズシンガーの形岡七恵さんのピアノ弾き語り、青年劇場による『井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法』の朗読が行われました。 民青の歴史を紹介するスライドを上映し、民青の田中悠委員長があいさつしました。 講演にたった志位委員長は冒頭、戦前社会の「二つのタブー」―(1)絶対権力を持った天皇制(2)天皇制が引き起こした侵略戦争―に正面から立ち向かい、国民主権と反戦平和の旗を掲げ続けた共青こそ、「戦前の日本の若者の良心と知性のもっとも優れた結集体であり、たたかいの正しさは歴史によって証明されました」と語りました。 福岡会場の様子 戦前のたたかいの話では初代委員長の川合(かわい)義虎(よしとら)のことや『女工哀史』の舞台となった東京モスリンの女工の飯島喜美(きみ)の話しをされ、志位委員長は「本当に人間らしく生きるためには、不当なものに屈するわけにいかないという信念でたたかった。このことを共通の 誇りにしようではありませんか」と訴えました。 同時に強調したのは、共青が困難な情勢のもとでも、青年と深く結びつき、青年の切実な要求実現のために、多彩で楽しい活動に取り組んでいたということです。 機関紙「無産青年」の読者を中心に工場野球チームをいくつも結成し、野球大会を開き、交流しながら会社施設の運動器具を労働者に開放させることを要求したたたかい。同盟員や読者が中心となってピクニック=「赤色ピク」を計画し、郊外に出かけ、ふだん工場や街では歌えない革命歌などを思いっきり歌い、討論や相撲、遊戯、水泳で一日を楽しく過ごし、たたかいの英気を養う。特に、「赤色ピク」で食べられていたプロレタリア・サンドイッチの話では会場の参加者に笑いがおこるシーンもありました。このように共青が厳しい戦前の弾圧下でも、青年と結びつき、のびのびとした活動を展開してきた歴史を丁寧に話されました。 青年大集会や被災地でのボランティア、官邸前の原発反対抗議行動をあげ、「民青同盟のみなさんは、この歴史的伝統を立派に引き継いでいます」と強調しました。そして、現在の日本社会が直面する、「異常なアメリカいいなり」「大企業・財界の横暴な支配」それに加えて「過去の侵略戦争を肯定・美化」する日本特有の「三つの異常」がもたらす矛盾にどう考え行動するかを詳しく話しました。そのうえで、生産の「目的」「動機」を資本の「利潤第一」から「社会と人間を豊かにする」方向に変える「生産手段の社会化」を通じて、すべての人間の自由な発展が保障される未来社会への展望を示し、「社会主義・共産主義社会への展望を大いに語ろう」と力強く訴えました。 最後に志位氏は、目前に迫った参院選・東京都議選にかかわって、「『自民対共産』―『自共対決』こそ本当の対決軸です。これを際立たせて、必ず躍進したい」と呼びかけるとともに、「『未来は青年のもの』『青年動くときすでに勝利の光あり』。“激動の時代”にくいのない青春をおくってほしい」と激励しました。 今回の講演会をみて、参加された方から「民青の原点を知った」「自分の知らない事が多く出てきたのでもっと学び、追求していきたい」などの声や「プロレタリア・サンドイッチのレシピを詳しく復刻してほしい」などの要望もありました。 会場にて高校生の手作りの全高集の冊子も販売。。とてもいい内容でした。