ばあちゃん吼える、五十肩は根性で直せ!
田舎にいるお袋(ばあちゃん)に電話、親父の様子を聞く。ばあちゃんは相変わらず毒舌で親父は根性がないから足も体も動かさないという。(親父は根性の問題ではなく、病気で足も体も動かないんだけど)まあ、前にも書いたように体重40kgのばあちゃんが80kgの親父を介護しているから根性だして自分で動けと言いたくなる気持ちも分かるけど・・・。親父の様子をひとしきり聞いて電話をきろうとしたらばあちゃんが言い出した。 「ところで、あんたの五十肩どうなった?」私「相変わらず絶不調やなあ」 「根性ださないから、いつまでも治らんのや!」私「・・・(いや、これは根性の問題じゃないと思うけど)」 「痛い痛い思うて、肩動かさんから治らんのや」私「・・・(思うやなくて、実際痛いんだけど)」 「医者行ってるか?」私「行ってないよ。湿布やってるけど」 「そんな女々しい事してるから治らんのや。根性出して運動しい」私「・・・(何、病院行けって心配してくれてるんじゃないんか)」私「運動はしてるで、週一だけど」 「早く直そう思って気合入れてやってないから治らないんや。 根性出して毎日運動せなあかんで!」私「・・・(毎日やったら会社行けないんとちゃうか)」その後もばあちゃんの説教は絶好調。とにかく根性出せば五十肩くらい直ぐ治るというのが主義主張である。それでも息子の義務として、ひとしきり話を聞いたからもういいかと思ったらばあちゃんの話はまだまだ続いた。 「そうや、肩が痛い時にはアリナミン・イーエックス飲みな。これで直ぐ治るわ」私「・・・(何、さっきまでの根性論はどこに行ったんや)」私「何やそれ?そんなん効くんか?」 「効くけどチョット値段が高いな。あんたお金持ってるか?」私「いくらするんや?」 「一瓶3,000円くらいやね」私「・・・(小遣いが300円だった中学生の頃じゃないんだから3,000円くらい普通持っているやろ、一応社会人なんだから)」 「お金なかったら根性だして働かなあかんで」私「・・・(やっぱり働けという結論か)」それにしても、根性の安売りやな。毎日親父に根性根性と思ってるトバッチリ息子に飛ばさないで欲しいなあ。これ以上、お袋と話をすると、話がまた親父の根性論から息子の根性論へと2~3順しそうなので、なんとか電話をきった。お袋の話を聞き続けるのが一番根性要ると思い知らされた電話だった。