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2020.05.31
カテゴリ：山陽道てくてくトボトボ歩き旅
旧山陽道を行く・・・
 伊部の街にあんなに備前焼の窯があり，街並みが独特の雰囲気を醸し出していて，とても魅力的だった。 街道ならではの空気感が時代を超越しているようだった。 歩いてきたからこそ感じる醍醐味だとしたら，まだまだ先が楽しみだ。 2010年7月7日・水曜日  10時10分頃，JR三石駅に着き，そのまますぐが街道のため，歩き出す・・・    三石明神社が右手にある。子宝に恵まれたい人はここの孕石にお願いすると・・・  ひっそりとした街並みだ。山から採れる土が煉瓦などに適しているのだろう。  本陣跡があり，三石城への登り口があり，明治天皇が休息したお寺がある。まだちょっとひと息つくには早いので，そのまま歩いて行くことに・・・ 上を走るJRのトンネルを潜るのもいい感じだ・・・   この先で2号線に合流し，弟坂・兄坂・・・というのを行くのだ・・・   清水地蔵さんが左側にある。清水が湧いていて旅人がのどを潤した場所だという。 備前の殿様が， 「姫路の青山峠の水を飲みたい・・・」 と言って，家来が汲んできた水を口にしたとたん， 「これは清水地蔵の水だな・・・」 と言って大笑いしたそうだが・・・ホンマかいな⁉ 備前ICを抜けたところで  ・・・八木山集落に入る。ホッとする。なんとも長閑な感じで家々が連なっている  いったんまたまた2号線に入る。公園があった。  八木山一里塚跡碑がポツンと建っていた。明治天皇も休息しているようなので，私もひと息入れることにした・・・  その後右に旧道っぽい入口があったので，そのまま入って歩いて行く・・・  溝や用水路に水が一杯流れていた・・・  一昨日までの雨のせいなのか，田畑にちょっと水を入れるのか・・・暑いから見ているだけで気分が落ち着く・・・  伊里中を抜けて行くと大池手前で，2号線に合流する・・・  「片上一里塚跡碑を発見！」 これは偶然だったので思わず“パシャッ！”   大東の信号で  左折し，JR赤穂線備前片上を通過した先に，歴史民俗資料館があった 無料なので入った。  備前焼の大きな壺やら，昔の農家や町家で使われていたガラクタ・・・(失礼)  生活用品などを展示しているのだけど・・・職員⁉が二人いて，私が入って来たのでびっくり  していた・・・普段は誰も来ない日がほとんどなのだろうな・・・まさか公務員で年収800万くらいもらってるんじゃないだろうな 創意も工夫も何にもない・・・ 時間の無駄・・・  だとどこからか声が聞こえて来たので街道に戻ることにする・・・よっぽどこっちの方が歴史に親しめる・・・ヒヒヒ市役所の前の備前焼モニュメントだ。  レンガ工場の煙突が何本も空に聳えている・・・  お夏の墓，という案内板があり，お夏清十郎のお夏がここに眠っていたとは・・・姫路の慶雲寺ではなかったのか・・・と思いながら先に進むと・・・御茶屋跡の案内板   但馬屋で働いていたお夏とそこの手代清十郎の駆け落ちから端を発した物語とは別の，ここの茶屋で働いていた美しいお夏さんのことなのだ・・・ お夏，とあれば清十郎となってしまうところが・・・。 この峠に茶屋があり，そこの女性が美人であるというのであれば，ひと踏ん張りして旅人は峠へ向かう足に力がこもったことだろう・・・  その先に伊部一里塚跡碑があった。  伊部駅前を右折し，伊部界隈に入って行く・・・   伊部がこんなに雰囲気のある街だとは思わなかった・・・  街道沿いのこジャレタお店でしょうゆ味のソフトクリームを売っていた。食べてみたかったが，氷晶でお腹がぶかぶかだったのでやめといた・・・でもここらで休憩  大ヶ池を左に見ながら進む・・・  「熱中症かなぁ～・・・」  大内神社でまた休憩・・・  ここでこうして休んでいると，一匹の猫がやって来た  口に何か加えて，去った。 上の境内に行こうと思ったら，そいつが階段の所からジロッとこっちを睨んでいる。 咥えていた鼠を盗られるとでも思っているのか。 ジトッとしたその視線・・・昔隣りの村に遊びに行った時，よそ者のガキや，という感じで見つめられるそんな視線の感覚に似ているな，と思った。 さて街道へ，と思って，もう一度ヤツを振り返ったら，パッと走り出して行った。 「邪魔したな」 と呟いてみたが，あいつの写真を撮れば良かったなぁ～・・・神社仏閣名所旧跡の案内板や碑をパチパチやっていてもなぁ～・・・環濠ガイドブック作ってるんやないしなぁ～・・・歴史評論街道評論やっているわけでもないしなぁ～・・・。 シャッタチャンスは，常に私の場合，外れているのだ   雰囲気のある教会や，街道沿いの庭先に竈を造っている家を通り過ぎ・・・   陽射しに焙られながら街道を行く・・・  ようやく吉井川が見えて来る 滔々とした流れだ・・・   石畳も備前焼で魚を描いている繊細さ・・・  備前大橋を渡ると吉井の信号 で右の細い道へ進む・・・子どもたちが下校する時刻になったようだ・・・  この子らが通う学校は御休小学校というのだそうだ・・・  「お休みしたくなるね」  サークルKの所で，国道250号線を渡って左の細い道に進む。 サークルKで氷晶をまた買ったのだけど，チャリンコ野郎  が上半身裸で店内のレジに並んでいた。気持ちはわかるが，おいおい・・・やろう。 その後もチャリンコにそのまま乗って，250号線に入って行ったが・・・  田舎道をそのまま進み，県道37号線を渡って，砂川を越え，上道中学の前をぐるっと回り込むようにして進んで行く・・・もう名所旧跡神社仏閣なんかどうでもええ気分でJR上道駅を目指した・・・ 沼の歩道橋の手前で250号線に合流し，テロテロ歩いて行ったら，駅に到着した・・・  ヘロヘロだった・・・“パシャッ！”  本日ここまで・・・  「もう焦げそう・・・ 」・・・吉井川を渡ったあたりから足が悲鳴を上げ始めた 25kちょっとだからそれほどでもないんだけど，やっぱり夏の陽射しにもやられていて，歩き方も変なのだろう・・・負担がズンズン足腰に来ているのがわかる。 上道駅の  で着替える・・・全身ビチョビチョ・・・体を拭いたら，スッとしたじょうどう，ではなく，じょうとう・・・と読む   マンホールの図柄も〝桃太郎〟がデザインされている よく見ると消火栓で，桃太郎は消防士なのだ 夜，  を飲んで，スッキリしたはずだったが，体が熱帯夜みたいになって，ホカホカしてなかなか寝付けなかった・・・  <2010年7月7日(水)の旅日記に写真などを編集し，2020年5月28日(木)に記> お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2020.06.01 07:19:46
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