|
カテゴリ:小さな詩人 未完の詩集
【夜になるとみずすましは】 小さな詩人 (=ハロルド1009) 1986.2.22
夜になるとみずすましは 耳をすまし 水たまりの上に佇んでいた ※佇(たたず)んで 小さなみずすましからすると 小さくても 澄んだ水さえあれば良いのだが ※澄(す)んだ このアスファルトの上っていう奴は どうにもいけない それにあの人間の靴 どうしても好きになれそうにない みんな自分は 特別だと思っているらしいのだが どれもこれも大抵は 変わりばえのしないただの靴なのだ そんな靴で人は 水たまりの中に足を踏み入れてくる みずすましの気持ちなど ※踏(ふ)み入れる 考えもしなのだ みずすましは大きなため息をつくと 小さくたたんだ水たまりを連れて どこかに行ってしまった ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ 遠い昔の詩を もう1つ書き直しました。 関西出身の私ですが、 私のところではみずすましをあめんぼとも 呼んでいたと思います。 この詩のみずすまし みずすまし=あめんぼとお考えください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 24, 2017 11:54:52 AM
コメント(0) | コメントを書く
[小さな詩人 未完の詩集] カテゴリの最新記事
|