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怪人Yの館

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2006/09/07
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 レールを、歩く。
 安定した道を、歩く。
 長い間、レールを歩いてふと気づく。



 「あれ?ぼくの道ってこのレールだけ?」



 首を廻し見れば、無数の獣道。
 舗装されていない、とてつもない数の道。



 あぁ。



 気がついてしまった。



 レールから目を離さなければ見えなかった道に、気がついてしまった。
 


 後悔。



 そして・・・それと同時に抱いた、外への羨望。
 
 

 ―――飛び出る。



 不確かなまま、・・・後悔すると知りつつも、絶対に後悔すると知っていながらも、飛び出る。



 不安定な足場。
 


 獣道を、歩く。
 不安定な道を、歩く。
 後悔しながら、歩く。


 
 舗装した道を飛び出ていながら、舗装した道に郷愁の念を抱く。



 「あぁ、やっぱり・・・。」



 予想通りの後悔を以って、懐かしき舗装道を脇見見る。



 至る所に雑草が生え、レールにヒビが入り、所々錆付いた道を見る。



 ・・・涙した。



 ながく、ながく、ながく、嗚咽しながら泣き続ける。



 ああ、ならばこそ。



 「せめて、この獣道を歩き終わらねば。」



 壊れたレールを見て、後悔しながらも突き進む。









 ―――「それでも、進むと決めたから」









 距離が分からないまま走る。早く終わるようにと祈りながら走る。走る。走る。走る。走って、そのまま居なくなればいいと心の底から思った。





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Last updated  2006/09/07 11:41:32 AM
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お久しぶりです   ξBLOODξ さん
生存を確認できて何よりです^^

さてさて、この詩の意味は理解できても
いったい何の暗喩なんでしょうかね~
Freedom is not free... (2006/09/07 07:28:06 PM)


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