どうして親しい人ほど強い怒りがわくのか?
皆さん、こんばんは。今日は、「どうして親しい人ほど強い怒りがわくのか?」というテーマで綴ってみたいと思います。かくいう私も若い頃は母親に対して強い怒りの感情を覚えていました。それから、大好きだった人と喧嘩別れしたこともありました。これは身近な人だからこそ起こる現象のようです。実際、それだけ怒るという事は、それだけ心を開いているという事のようです。そしてその怒りは、「裏切られた」という感情から生まれるようです。このような正反対の感情に変わってしまう現象を、「カタストロフィ」と言うそうです。この理論では、「相手に対して深い愛情がある場合、一度憎しみの感情が生まれると、その憎しみの感情も深いものとなる。」とされています。身近な親しい人が自分の思い通りに動いてくれなかったり、身近な人に正論をズバッと指摘されるなどの出来事が起こると、深い愛情と同等の深い憎しみが湧いてしまいます。私はこの理論を知った時、実は私は母親に強い愛情を抱いていたんだと、わかりました。だからこそ憎しみが湧いたんだ。そしてそれは母も私を愛してくれていたんだ。長く患っている原因不明の病気のような、良くわからないこのモヤモヤとした憎しみの正体は、「愛」の裏返しだったんだと。それをこのカタストロフィという理論が証明してくれました。そしてそれを知ると、いつの間にかこの患いはすっかり消えてなくなっていました。それはとても重いおもりが肩から外れたようでした。でもできることなら、親しい人との関係ではずっと憎しみを抱かずにいたいですよね。それには「ヤマアラシのジレンマ」を覚えておくと良いかもしれません。つがいのヤマアラシは体を温め合う時に、近づきすぎるとお互いの体に傷がつき、離れすぎると凍えてしまいます。そのために常に適正な距離を保っています。「親しき中にも礼儀あり」という格言もありますね。親しい人ほど甘えたくなったり、何かをしてあげたくなりますが、実は適度な距離感を保つことこそが、「ほど良い愛」だという事なんですね。それでは皆さん、また明日。