平均率
ピアノの功罪ピアノは完璧な楽器だろうか?自分の友に音程ばっかり気にしている者がいるけど、はっきりいって、もっと音楽センスを磨いてちようだいなっていいたい。自分とは(ヤマハ)違う楽器メーカーで調律を習得している。音ばっかりに捕らわれる典型的な音オタク。狂った音がいいとは決して言わないタイプ。扁平。十七世紀初頭に作られたこの楽器は、7オクターヴを凌駕する怪物楽器だが、所詮、平均率で割り振りされている西洋の楽器にすぎない。誰が鍵盤を叩いても音が出る。まあそれだけに難しいとこはあるのだけど・・。そこで一時期、日本ではネコも杓子もピアノ、ピアノと駆り立てられていた。その実態は極論すると、いかにうまく楽譜をトレースできるかってことがすべて。決して音を楽しむ、つまり音楽の領域まで到達しない。プロといえば、威厳を持たすために、一様に苦虫を噛み潰したような顔、顔、顔。アリシア・デ・ラロチャ。このスペインのピアニストが一番好きだ。バッハやショパンの曲も難なくこなすが、彼女の偉大なとこは、自国スペインの生んだ巨匠、アルベニス、グラナドスを決して忘れないことだろう。小さな体に躍動感を感じる。長生きして欲しい。なにを書いてるのかわからなくなったけど、ピアノは偉大な楽器だ・・・おいおい、話が違うって。