2011/06/01(水)21:21
勤務時間外に人命救助したら懲戒処分になった救命士
勤務時間外に人命救助したら懲戒処分になった救命士 / 国民の声「何のための救急救命士だ」
2011年6月1日J-CASTニュース
勤務時間外に人命救助をした救急救命士が、消防本部から懲戒処分を受けていたことが判明。この出来事を知った国民の多くが「なんのための救急救命士だよ」や「ルールに縛られるのが好きな国やなホンマ」などの声をあげており、融通のきかない消防本部の判断に釈然としていないようだ。
この救急救命士は茨城県石岡市消防本部に所属しており、休暇中に東名高速道路を走行していたところ交通事故の現場に遭遇。男性がケガをしていたため、応急処置として注射針を打つなどの行為をした。
この出来事は多数のマスコミが報じており、NHKは「法令では、救命処置を勤務時間外に行うことは認められておらず、消防本部は、この救命士を停職6か月の懲戒処分としました」と報じている。この救急救命士は依願退職をしたとのこと。
法律で時間外に救命処置を行うことは禁止されているらしく、さらに注射針を許可なく持ち出していたことが問題だったようだ。
救急救命士は東日本大震災後に、念のためすぐに対応できるように備品を持ち出していたらしい。以下は、この件に対する国民の声である。
・インターネット上に書き込みされた国民の声
「人はルールを守るけどルールは人を守らない」
「倫理と秩序の天秤か。難しいな」
「頭かてぇ」
「人命を救うために自分は職を失ったんだぞ」
「融通性を高めた新しい枠組みが出来ることを期待する」
「助けられた人は署名集めて嘆願書出すべき」
「これは消防署が悪いというよりさっさと法改正しろって話だろ」
「ルールに縛られるのが好きな国やなホンマ」
「正義感でやったことだし同情も理解も集まると思うんだが半年の処分てのは長い」
「備品持ち出しただけで退職にまで追い込むのは厳しすぎじゃないか」
「緊急時に素人が医療行為や救命措置をするのはセーフじゃなかったか?」
「この人再就職できんのかな。気の毒に。役所の保身のための法令なのになあ」
「人命救助に対しては賞賛されなければならないが法律は破っちゃだめでしょ」
「俺産婦人科医だけどこれからはプライベートでは無視するわ」
「こんな国だから原発事故も起きるんだよ。割と本気でそう思う」
「でも自分が患者だったらすっごい感謝すると思う」
目の前に助けなくてはならない人がいた場合、もしあなたが救急救命士だったらどうするだろうか? この問題は、非常に難しい問題だ。確かにルール違反だが、それを破らなければ処置はできないのだから。.