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カテゴリ:ランチ
京王デパートの「全国駅弁大会」
第41回「元祖・有名駅弁と全国うまいもの大会」。 食い倒れの街、大阪の駅弁は水了軒の「鯛すし」である。 これは何となく理解できる。 関西の人々、特に大阪のキタの人々は非常に縁起を担ぐ。 だから大阪の料理は、食事の締めの一品に「鯛茶漬」をあしらう。 鯛は魚の王者であり、「めでたい魚」として婚礼にも用いられる。 大阪から旅立つ商人は、この「鯛すし弁当」で景気をつけるわけだ。 大阪に来て、わざわざ駅弁を食べる旅行者はいないわけだから。 でも鯛という魚は、もともと内海の深海魚である。 産地では小鯛の寿司もある。 長崎の「御飯の鯛めし弁当」850円。 これは鯛茶漬のように鯛の切り身をチョコンとのせている。 パワー不足か。 神奈川の大船。 「鯵と小鯛の押し寿司」740円。 これはよく茅ヶ崎の帰りに食べたな。その内容はコンビニ弁当と比較できないね。 石川県の加賀温泉。 「発芽玄米たいめし鯛の稲荷手箱」900円。 加賀前田侯は京都から多くの町衆の移住を勧めた。 それで金沢ではまだ古い京言葉が使われている。ここの「鯛めし」もそうした由来だろうか。 熱海駅。 「金目鯛炙り寿司」1050円。 金目鯛というのは本当に深海魚だよね。アンコウほどではないにせよ、皮の厚みにコラーゲンがたっぷりあるんだ。 これを「炙り」にして香ばしく締めるのが熱海の贅沢。 和歌山駅。 「小鯛雀寿し」1050円。 大阪と同じ水了軒が出している。 ここは明治21年に東海道線が開通した時に、アンパンの社内販売を始めたという。 鯛は和歌山の加太沖のものだそうだ。 同じ食材でも、それぞれの味がある。味わいがあるんだ。 お互い、日本人に生まれてよかったね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.18 00:36:31
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