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曹操閣下の食卓

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曹操閣下の食卓

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2006.10.12
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カテゴリ:ランチ
曹操閣下は毎年、伊勢丹のサロン・ド・ショコラ、三越本店のフランス・フェアは必ず行くようにしているのである。

さて、今年の三越には「三越らしい」大きな目玉商品が一つ出ていた。

何といっても数千万円の旅行券や、数百万円の壺を並べている日本橋三越である。

ボルドーワイン61銘柄61本、63万円で限定10セットというのを見て、驚くというか、何だかあきれてしまった。

そんな61本のワイン・セットで買って、自宅の倉庫に転がしておく人間の気が知れないなと思うこと。

もう一つは、これだけのワインを自宅でセラーに入れて管理するには、相当のノウハウが必要だということだ。

どこかのレストランがちゃんとソムリエを置いていて、それだけの管理コストを払うならともかく。

三越も三越。「売れればいい」というものではない。

このようなコレクションは空き瓶やラベルならともかく、悪趣味というほかはない。

フランスのワインは繊細な文化。

農民一家が汗して働いて、醸造業者が丹精を込め、選別するプロが見極めた一本一本は、それぞれに個性があり、葡萄の収穫年数によって糖度も熟成のプロセスも違う。

したがって、味も微妙に違うものだから、好みのワインをいくつか心得て、それを年数によって深く掘り下げて、飲み比べていくものだと思う。

61本・10セットのボルドー・ワインの行方が気になるのである。

別に成り金オヤジに嫉妬しているわけではない。





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Last updated  2006.10.14 19:08:45


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