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カテゴリ:グルメ
チョコレートの歴史はコロンブスのアメリカ発見に始まる。 ルイ13世の后妃・スペイン・ハプスブルグ王女のアンヌ・ド・オートリッシュがフランスにカカオを持ち込み、ルイ14世の后妃マリーテレーズはカカオ専門の薬剤師を連れてフランスに嫁入りした。 それまで濃厚なココア、ホット・チョコレートの形で、苦いまま精力剤や嗜好品として飲まれていたショコラティエを「菓子」として食べはじめたのが、どうやらマリー・アントワネットだといわれている。 それが「ピストイユ(円筒)」という円盤型のチョコである。 これは1800年に創業したドュボーブ・エ・ギャレ(Debauve et Gallais)の歴史でもある。 なぜ円盤かというと、クッキーのようにドライ・フルーツやジャムなど甘いものをのせて食べたからであるらしい。 http://www.debauve-et-gallais.com/ おもしろいのは、ルクセンブルグのオーバーヴァイスでも円盤型ではないが、小さなトランプのようなカルテ・ショコラを売っていること。 つまり、アントワネット以来の「スイーツの食べ方」が、ルクセンブルグ公室には伝承されているわけだ。 そんな歴史を知っているのか、知らないのか、日本の森永製菓が突然、ピストイユのニセモノを売り出した。 これを見たとき、すごく恥ずかしくなった。 森永製菓の浅はかな猿真似は、中国の「ニセどらえもん」のようなものだからだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.01 03:58:18
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