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カテゴリ:ゲテモノ
開業したばかりのディズニーランド・ホテル。 エントランスは幸福いっぱいの宿泊客と、快活なスタッフの熱気であふれている。 それに対して、バイキング・ダイニングのシャーウッド・ガーデンでは身の毛もよだつような非常識きわまりないマズイ料理がワンサカと並べられて、来る客を待ち構えていたのだ。。。 ココット・オムライス。 要するに、ココット(容器)の中に、小さなタコ焼きのようなオムライスを入れています、というわけ。 これは新しい工夫なんだろうと思ったが、要するに「作り置き」に便利だから、こんな料理をつくってみたわけだ。 半熟卵の食感とか、トマトライスの酸味、オムライスに必要な要件とされるもの、そんなものはどこにもない。 できそこないのタコ焼きみたいなものを、オムライスだなんてよくも言えたものだな。 ここの料理長は料理を馬鹿にしているということ、客を馬鹿にしているということはハッキリとしていると思うね。 何でこんなスーパーの惣菜でも出さないようなものを出すレストランがホテルの中に堂々とあるのかね。 これはミッキーの形をつけてワッフルである。 ちょっとチョコ・ソースをつけてみたわけ。 このワッフルをとったときは気がつかなかったのだが、とにかく硬い。 バサバサである。 ワッフル・マシンを力いっぱいおしつけたので、ふっくらした食感が殺されてしまったのだ。 まったく素人のやることだ。 回転焼き(今川焼き)も同じようにつくるわけだが、この場合はちゃんと粉ものが膨らむことを想定して、クッと上にあげながら焼き上げているものだ。 なぜ、こんなにも瓦センベイみたいに硬いワッフルになつてしまうのか。 それは卵をちゃんと冷やして、しっかりと泡立てていないからである。 あるいは逆で、常温の卵を泡立てて粉を混ぜたものを、「作り置き」しておいて、気泡がなくなってしまった状態で、ワッフル・マシンにいれているわけだ。 こんなイカサマな粉ものを関西人が食べたら、席を蹴飛ばして激怒するんじゃないか。 これは少し面白い。 というのは、フランス料理の開祖の一人とされるヴァテールが創案した白身卵(メレンゲ)の菓子なのである。 これは料理長が教養のひけらかしのために出したとしか思えないな。 なぜかって。 客には不評だからだ。 古い料理なのだから、現代的なアミューズを加えたり、ベリー類を添えたりして、新しい生命をレシピに加えるのが料理のテクニックだと思うが。 何百年も前の古典菓子を出してきても、DLHの客には何の意味もない。 つまり、客の好むものをちゃんとリサーチしていないで、手前勝手なことをしているといわねばならない。 これをわざわざ出したのも、料理長そのものの個性が、ここに出ていると思うからだ。 素材をだまし、客をだます。 このようなレストランは地上に存在してはならないのに、ディズニーランド・ホテルの中にある。 どうするつもりなんだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.17 16:51:18
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