なにはともあれ

2010/08/08(日)16:28

クォ・ヴァディス39-2

小説「クォ・ヴァディス」改定&仮公開用(40)

註※このページは、本来「覚醒都市DiX」で公開する予定の「幻想水滸伝4」二次創作小説「クォ・ヴァディス」の改定ページ、新規ページを、サイトに先駆けて公開しています。  そのため、後に「覚醒都市DiX」で公開されるものとは内容が変更される可能性があることをご理解ください。 クォ・ヴァディス39-2 【オベリア・インティファーダ】がその名称を得てから最初の行動は、無人島に猫型の住居を建設してくれたネコボルトたちを、ネイ島まで送り届けることであった。  ネコボルトたちのリーダー格はナルクルという青年で、彼も二年前の群島解放戦争でマクスウェルに味方したくちである。 「クールークを倒して故郷に錦をかざる」という、ある意味では利己的な理由での参加であったが、彼らネコボルトの放つ特殊な【回復攻撃】は、思いのほかマクスウェルたちを助けてくれた。 「本当は、残って戦って、また一旗上げたかったんだけどな」  と、ナルクルは残念そうに言った。  二年前のナルクルは、弟分のチャンポと共に風来坊を気取っていたが、現在の彼は、チープーを目指す立派な商人である。  ファレナ地方との取引の約束もあり、マクスウェルたちと共に行動できる時間は限られていたのだった。  彼らをネイ島まで送る役を、マクスウェルはタルとビッキーに依頼した。  現在、ビッキーのテレポートで移動できるのは、ナ・ナルとラズリルのみだが、ビッキー自身がネイまで行けば、そこにも移動が可能となる。  事態が切迫しており悠長に本拠地を空けることができないため、イルヤへの渡航は今回は見送られたが、ネイ島のチープー商会と直に連絡が取れるようになることは、彼らにとって一つのプラス要素であるだろう。  無論、タルを含め、そのビッキーに屈強な護衛を数人つけることも忘れてはいない。

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