スイス人は優しい
闘病生活をはじめてかれこれ2ヶ月が経ちました。最近、お医者さんや看護婦さん、それに大家さん一家からなぜか「からちゃん体は痩せこけたけど、なんだか(精神的に)強くなったみたいね」と言われます。ま、自分で言っちゃうけど、確かにそうかもな。今回病気になって発見したことなんだけど、病気と向き合ったり闘うのって結構大事なことだったりするんですな。何故かというと、「病気怖い怖い。」と思うと、本当に気分が落ち込みます。逆に「こういう病気に対する解決法は。。。。」と追求したり医者に質問していくとあら不思議、意外と恐怖感が消えてって、なぜか前向きな気持ちでいられる。私の場合、解決法に対しては、積極的に知るように努力して、お医者さんにも質問するようにしてます。例えば「ここでこういう症状が出た場合、どういう対処法があるの?」とか。でも今回私が比較的精神的に強くいられた最大の原因は何と言ってもカラ夫をはじめ、周りの人達からの支えと助け。まちがいなく、これに尽きます。人の優しさにふれて、とってもとっても嬉しかったんだよねー♪カラ夫はテンパると、まるで金縛りにあったかのように動きが止まって機能不能になることもあるけど(笑)、それでも相変わらず優しいし、彼の友達は私のことを「異国で家族のいないところで手術なんて」と同情してくれるのか、カラ夫に「ちゃんと妻の面倒見るんだよ」とか言ってくれるし、OくんとRくんは、私の病気がなくなるようにと、魔よけの意味をこめてスイスのアーミーナイフをセロテープで無理やりはっつけたカードをくれたし(笑)、(こんなワイルドなカードをもらったのはうまれて初めて、笑)大家さん一家は、闘病生活経験者だから、私の気持ちをわかってくれるし、私が退院する度に、うちのリビングに大きなお花を飾ってくれるし、そのおかげで大家さん家族とも前にもまして仲良くなれたし、チューリッヒの病院では担当のドクターが、私が日本語喋れるようにと日本人のドクターを連れてきてくれたし、その日本人ドクター、私が暇しないようにと、初対面の私に対してどっかから朝日新聞と日本語の雑誌をたっぷり病室に持ってきてくれたし、頭に良性腫瘍があって同じ部屋に入院していたスイス人のFちゃんとその彼氏は、私が病室で一人だったのを気遣ってか、よくメロンとかすいかをおすそ分けしてくれたし、なんていうかね、スイス人って、ラテン系の人懐っこさはないにしてもとにかくみんな、とっても優しいのー!物静かな優しさっていうの?私が望む、うっとおしくない、心にしみる優しさなんだよね。そして人に優しくされると、何故か気持ちが前向きになれるもので「病気だからってネガティブになっていいなんて決まりはどこにもないよね」っていうふうに、自分をポジティブ方面に持っていくことができるのです。あれだけ「スイスはやだ」とか言ってたのに、スイス人好きになっちゃったよ(笑)うるさいだけの自己チューイタリアンとは大違いですな、はっはっは!!(あ、また差別発言してもうた。しかもカラ夫イタリア人でもあるのにね(笑))確かにスイスは刺激にかけるつまらない国だけどねこういう優しい人達がいれば、私もなんとかなるかなー、なんて気もしてきた。他のことは怠っても、人だけは大事にしよっと。