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林鳥巣のどっちらけ

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2008年04月16日
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カテゴリ:ドラマ・映画


2001年制作のイラン=イラク戦争映画エネミー・ゾーン 沈黙の作戦を鑑賞してみましたよ。
邦題も予告編も果てしなくチャランポランというか、まぁ彩プロクオリティなわけですが・・・中身はどうして一大戦争アクションでありました。

突如侵攻してきたイラク軍との激戦の最中、民兵ザイナールは諜報部員を名乗る士官と州知事を名乗る男から機密ファイル奪還の特殊任務を命ぜられる。だが士官は地元では知らぬ者のない悪どい守銭奴だった。
彼等を信頼できないザイナールは、親友ヤーヤの制止を振り切り奪還した金庫を革命防衛隊の根拠地に輸送しようと試みる。
それが、20年間にも渡る屈辱の日々に続く道とは知らずに・・・

といったところ。
戦闘爆撃機・戦車・歩兵戦闘車にテクニカル(=武装トラック)と実機・実車が縦横無尽に暴れ回り、弾着・爆発は見ていて冷や汗の大迫力(エキストラ絶対怪我しまくったと思う)。イラン映画史上最高の制作費をうたうだけはある。

一人の男が名誉をかけて苦闘する姿はまるで往年の西部劇かヴェトナム帰還兵モノのアクション映画じみており、古臭い画面構成がかえってギラギラした殺気を放ち実に雰囲気が良い。

今までイラン=イラク戦争ものの映画は2本見たが(イラン映画とイラク映画と両方)、どれも大根役者と陳腐な演出の滑稽なサーカスといった類の代物に過ぎませんでした。

だが、この映画は全く別次元。
カメラワークも洗練されているし役者の演技力もまずまず。
未曾有の国難にあって腐敗した権力者や部族社会に翻弄されるひとりの革命防衛隊兵士の運命、というのは勿論革命政府の意を汲んだ筋書きではあろうけれども、イラク軍の近代兵器に踏みにじられ、前線には無能な権力者達からの矛盾した命令が飛び交い、あげく20年の捕虜生活から帰った故郷では裏切り者扱い・・・という主人公の境遇は、なかなかテーマ性を持っているのではないかと。
下手したらジョン・ミリアスの捕虜救出物よか面白いと個人的には思いますよ。

★★★☆☆

登場銃器:

AK47


H&K G3A3


モーゼルKar98k


M1ガーランド











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Last updated  2008年04月17日 03時28分38秒
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