アフリカの日常ここは、アフリカ・タンザニア。 日本の日常では、ありえないことが日常となっていたり。 ありえないことが御職業になっていたりする、そんなところだ♪ 今回は、そんなタンザニアのご職業なんかを紹介しちゃったりしよう♪ ↑ これは、お米の石取り。 現代日本じゃ、ありえない、そんな日常のお仕事。ひょっとしたら、日本人でも年配の人で戦後外米なんかを食していた人は知っているかもしれない、経験した事があるかもしれない、そんな21世紀の日本では、とてもとてもありえない、そして無駄なお仕事なのだ(笑) タンザニアのお米には、なぜか小さな石が混じっている。 よく混じっているというレベルではなく、必ず混じっているのだ。 だからご飯を炊く前にこの石をちゃんと取らないと、食べる時に『がりっ』てな事になっちゃう。歯の悪い人は歯が欠けちゃう事なんてよくあるのだ。 だから、ここタンザニアではなくてはならないお仕事。 ママから教わってうまく取れるようになったんだけれども。 日本じゃ、決して役に立たない、そんなお仕事だ(笑) ↑ タンザニアだと、それはそれは日常的な物資がいっつも不足がちなのだ。 たとえば、日本で安く売っているような靴なんかでも、向こうではそれはそれは高級品。 だから、履き古してしまって、穴が開いちゃったから、もう捨てちゃおうなんてことは絶対にしない。 そんな時はこうした靴職人さんに持っていくと、大抵のもんは修理してくれる。 さらに、サンダルなんかも作っちゃう事もできるのだ。 マサイが履いているサンダル。あれの原材料は、古タイヤ。 しかもただの車の古タイヤじゃなくって、ダンプなんかの古タイヤだと、それはそれは長持ちする。 タンザニアでの最もポピュラーな交通手段といえば、それはやっぱり『足♪』なんだ。 だから靴は大変重要、そしてそんな靴を直してくれちゃう職人さんは重宝な存在だ。 ↑ 靴ももちろん重要だけれども、服はもっと重要である。 アフリカって暑いんでしょ?って日本人は思っているかもしれないけれど、ところがどっこい意外と内陸部は寒かったりするんだ。 それは古い大陸で、標高が高くって、湿度が低くていっつもカラカラなのが要因だと思う。 だから服もとっても重要。 先進国から古着がドネーションされてやす~く売られちゃってたりなんかするんだけれども。 だからといって、なかなか自分のサイズにあった服に出会う事は難しい。 そんなときに、このミシン職人さんの出番である。 古着市場の片隅に必ずいるこの職人さん。 服を買ったら、この職人さんに持っていくと、自分のサイズに仕立て直してくれちゃうのだ。 なかなか器用。服以外にも、カバンが壊れちゃったり、何か縫い物なんかは全部一手に引き受けてくれちゃう。 俺も結構診療カバンの直しにお世話になった事があったんだ。 ↑ まだまだいろんなインフラが整備されていないタンザニア。 もちろん、電話なんかも各家庭に一台なんてまだまだである♪ フィリピンなんかじゃ、携帯電話がめちゃくちゃ普及しているんだけれども。 タンザニアじゃ、携帯も普及してきてはいるけれど、それはやっぱり都会でのお話。 広い国なので、サバンナなんかににょきにょき携帯電話のアンテナを建てるわけにもいかないのだ。 という事で、各町にこんな感じで、公衆電話みたいのが設置されている。 しかもアフリカ人なら誰もが大好き、うしのデザインなんかでおしゃれをかましているのだ(笑) 公衆電話とちょっと違うのは、この電話にかけてきて。 『ちょっと○○の○○さんをお願いしますよ』てな感じで呼び出しも可能なのだ。 でもそこはやっぱりアフリカ。呼び出してちゃんと電話がかけれるようにできるのに、1時間くらいかかっちゃう♪ まぁ、電話料金かかっても。そこはアフリカ、許してあげようぜ。 ↑ タンザニアじゃぁ、結構良い学校を卒業したからって。 一流企業に就職できるとは限らない。 だって一流企業どころか、二流、三流企業だって存在しないんだもん。 だから、大卒の結構インテリの兄ちゃんでさえ。 就職がままならなかったりする。 でも働かざるもの食うべからず。いくらのんきなアフリカでもこの格言は生きている。 という事で、しがなく路上で、飴や煙草売り。 戦後の日本がきっとこんな感じだったんだと思う。 こんな露天の兄ちゃんでも、実は結構インテリだったりするのだ。 ↑ ちょっと小銭がたまって、ちゃんとした店構えができると、小さな『キオスク』っていうこんな感じの雑貨屋さんをオープンで来ちゃったりする。 実は、俺もタンザニア在住中、『キオスク』のオーナーをやっていて。 ちょっとタンザニア人の雇用を増やしたり貢献したもんだったんだ。 でも、タンザニアは日本と違って、とってもとっても治安が悪い。 というわけで、店は全部鉄格子。 お客さんとは刑務所で囚人と面会するかのごとく、品物は小さな小窓から受け渡し。 でも、このくらいしないとあっという間に盗まれちゃう。 そんなお国、タンザニア。 ↑ 商売するような頭脳もなけりゃぁ、財力もない。そんなのが普通のタンザニア人。 それじゃぁ、何を売るかって?それは肉体♪ 肉体労働といっても、建設現場もありゃしない。 というわけで、荷物運びのリヤカーを引くんだ。 現代日本じゃ、今や牛馬もそんな仕事はしちゃいない。すべてが機械化、荷物はトラック、ダンプカー。 でもここタンザニアじゃ、こうした兄ちゃんたちが、えっちらおっちら運んでくれるのだ。 荷物運びの仕事がいつもあれば結構な稼ぎになるかもしれないけれど。 そんな仕事はいつあるかわかったもんじゃない。 てなわけで、一日の大半を、こうしてだらだらとそしてのんびりと暮らすのだ。 俺はこうした光景を見るたびに。 今の世界は、奴隷制度も廃止されたというけれど。 奴隷が自由を獲得しただけで。 その中身はあんまり変わっちゃいないんじゃん?と思うのだ。 ↑ タンザニアの田舎もさらにその奥地に行くと。 普段の娯楽なんかなんもありゃしない。 子供はどこでも無邪気に遊んではいるものの。 21世紀の日本のガキどもは。 ゲームボーイやら、プレステやらで、おうちの中でそれはそれはハイテクな遊びをされておられる。 タンザニアの奥地の村のガキどもは。 そりゃぁ、日本のがきどもと比較しちゃうと。 人類と猿人くらいの差がマジである(笑) でもこいつら結構賢くて。それでもってマジで純粋なのだ。 そりゃぁそうだろう、都会の毒に汚染されていない、本当の意味で知能を使って普段から生きているんだから。 こんなやつらは、俺が村へ往診なんかへ行ったりすると。 もう、珍しい生物がやってきたとばかりに群がってくる。 彼らにしたら、俺の存在自体が立派な娯楽なんだろうな。 ↑ そんなガキどもは、日本人を見るのも初めてなので、俺がいるだけで興奮ものなのに。 俺がバイクで来ちゃったりすると、それはもう大騒ぎなのだ。 何もしなくても、バイクを止めておくと、わらわらと群がってくる。 ちょっと乗せてやったりすると、もうその大騒ぎに収拾がつかなくなっちゃたり。 やつらからすれば、たぶんジェットコースターでも乗ってるような感じなんだろうな。 ↑ アフリカ言語は、文字という文化を持たなかった。 スワヒリ文化もそうだったんだけれども、アラブ人との交易が盛んだったので、スワヒリ文化は初期の頃、アラビア文字で表記されていたのだ。 スワヒリ語文化は、ものすごく発達していて。 これはスワヒリ語の諺なのだ。 『一本の歯に歯ブラシはいるの?』てな感じだろうか? まぁ、日本チックに意訳すると『波平さんはドライヤー必要なの?』てな感じだろうか?(それは諺じゃないって!) 俺の知り合いに、小学校中退したタンザニア人の友達がいるんだけれども。 そいつが自分の家宝の自転車の、泥跳ねにこういった格言を書いていやがった。 『Huwezi kujua(お前は知る事ができない)』 俺が、『何でこんなの書いてるん?』と尋ねると。 『Huwezi kujua(お前は知る事ができない)』 『いやいや、だからなんでここにそんな事書いてあるかって聞いてんだよ!』 『Huwezi kujua(お前は知る事ができない)』←ちょっと遠くを見ながら。 なんとも頭のいいやつである。 でもタンザニア人って結構こういうやつがいちゃったりする。 なかなか哲学者なのである。 ↑ タンザニアで、お肉の類を食べようとするとき。 たぶん地方では、一般の日本人の方々はなかなかお肉なんて食えないかもしれない。 なぜならば、『お肉』として売っているわけではなく、『お肉の元』の動物を塊で売っているからなのだ。 鶏なんかは生きたまんま売るのが当たり前。冷蔵庫なんかがあんまり普及していない世界では、その鮮度を保つには、『死体』を売るよりも『生体』を売ったほうが効率がいいのである♪ でも首都なんかじゃ、お肉屋さんがあったりする。 それでも、イスラム教徒の多いアフリカ諸国において、ぶたちゃんを食べる事ができるのは難しいのだ。 このお肉屋さんでは、牛肉、ヤギ肉、魚と『肉』なら何でもそろえている♪ でもね、ぶたちゃんはいないんだ。 それじゃぁ、最後に。 ↑ 噛み付き、タイソンの看板♪ 忠実に耳を齧ってます(笑) |