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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

再び東北へ

再び東北へ

旅行期間:平成15年5月16日~18日
訪問標的:青い森鉄道、IGR銀河鉄道

【プロローグ】

子どもも生まれ、もう遠出どころか収集旅行はしばらく無理だろうと思っていた矢先、神奈川県は藤沢で祖母の3回忌の法事があると親から聞きました。最初は参加するつもりはなかったのですが、足腰が弱った祖父がひ孫を見たがっているという話を聞くにつけ、「お互い離れた地に住んでいるから、祖父と会うこともそうそう無いだろう。子どもの写真を持って参加しよう。」と思い、急遽出席を決定。あわてて横浜までの夜行バスの席を予約。帰りはどうしようかと時刻表をくっていたのですが、「せっかく遠くへ行くのだから、どこかへ寄ろう」という気がムクムクと沸き起こってきました。というか、まあ出席を決めて時点からそのつもりだったのですが・・・。で、例のごとく行き先に迷うわけですが、今かたづけたい一番の課題、IGRと青い森鉄道の硬券を入手すべく計画を練っていったのでした・・・。

【1日目】

仕事から帰宅し、しばしの休憩の後、夜行バスの人となります。私は、これまであまり夜行バスを利用したことがなく車中で寝られるか非常に心配だったのですが、実際にはぐっすりでした。

【2日目】

気が付くとバスは高速を降りていて、もう横浜市内を走っている気配がします。早朝5時30分、定刻ちょうどくらいに横浜駅に到着。法事は10時半スタートなので、まだしばらく時間があります。相模鉄道の「ゆめが丘←→希望ヶ丘」の硬券を買いにいくか、箱根登山鉄道の宮ノ下へ向かうか改札前でしばし迷いますが、なかなか行きにくそうな宮ノ下へ行ってみることにして、5時47分の下り列車を待ちます。この列車、ムーンライトながらの折り返し列車だったのですが、けっこう人が乗っていて立ち客もけっこうでていました。うーん、東京は朝が早い。
快適なシートでうつらうつらしながら小田原駅に到着。ホームに降りると何か感じが違います。あれ、乗換えって階段下りて乗り場へ行くのではなかったっけ・・・とか思っていたのですが、ようやく気付きました。橋上化されたのでした。乗換え改札口は無くなったようで、いったんJRを出てからきれいな構内を箱根登山の乗り場へ。ちょうど強羅行きの電車が待っておりいそいそと乗り込みます。発車時刻になると「箱根の山は♪」とメロディーが鳴り、なかなか素敵です。しかも車両は小ぎれいなクロスシートで、年甲斐もなくうきうき気分で一路宮ノ下へ。電車はスイッチバックを繰り返しながらえっちらおっちらと急坂を上り高度をかせで行きます。
小雨けぶる宮ノ下駅に到着。と、車掌が切符を集めるではないですか!あれ?もしかして・・・と窓口の前に立つと「営業時間9時~16時30分」の表示が・・・。朝ならば開いてるだろう、と深く考えず何も下調べをしてこなかったのが失敗のもとでした。ここで小田急の硬券特急券を販売しているとのことをおばけもんさんの投稿で知り、それを狙ってここまで来たのですが、窓口が開く時間を待っていると法事に遅れるのであきらめて小田原まで戻ることにします。閑静な駅でトイレも清潔な素敵な駅でした・・・。
8時過ぎの列車で小田原へ向かいます。運転席のすぐ後ろに座席があり、前面展望を楽しみます。途中から「後面展望」になったのですが、坂の急さ加減がわかり後向きでも楽しかったです。で、途中の幾つめかの信号所を過ぎたあたりで車掌が車内を巡回し始めたので乗車券を求めたところ、軟券の車内補充券でした。せっかく箱根まで来て何も収穫が無いのは残念なので、「最安区間でもう一枚売ってくれませんか」とお願いしたところOK。その後「やっぱり2枚欲しいなあ」との思いが強くなり小田原の改札口で宮ノ下からの料金を再度払って、使用するつもりだった分も手元に残しました。
小田原からは藤沢へ。法事に参加した後、今度は東北へ進路を変えます。今回の収集行の行程を計画するにあたって、月曜は仕事なので日曜はなるべく早く帰宅したい。土曜日は法事があるので東北へ向かうのはそれから。ということで時間が限られた中で新幹線での移動ばっかりでした。列車に乗るのはもちろん大好きですが、この2日間は「名古屋」「東京」「仙台」「盛岡」といった地名がめまぐるしく入れ替わり、距離感がわかないまま列車に揺られている感じでした。
15時56分の「はやて21号」で東京をあとにします。仙台、盛岡とだんだん乗客が少なくなり、3時間ほどで終点八戸に到着。車内では寝っぱなしで何も記憶に残っていません。盛岡駅の在来線ホームに停車中の701系を見下ろしながら、「おお、東北へ来たぞ」と思ったことしか思い出せません。去年の11月に開業前の盛岡~八戸の新幹線を試乗しているのですが、半年ほど後にまさかこの地を踏むとは予想だにしていませんでした。
八戸では駅構内のホテルに宿泊。去年オープンしたばかりなので非常にきれいでなかなか快適でした。八戸温泉に行こうかなとも思ったのですがあまりにも眠く、早いめに就寝しました。

【3日目】

6時に起床。ホテルのレストランは開いていないので、前夜にコンビニで購入したパンをかじります。私は旅の朝食はバイキングにすべく努力しているのですが、最近は6時、7時といった出発が多く、部屋で軽くすますことが多くなっています。
7時11分発の盛岡ゆき電車に乗り込みます。車内はクロスシートとロングシートが千鳥式に配置され、なぜか開放感が感じられるものでした。これから青い森鉄道とIGR銀河鉄道の硬券を収集するのですが、往復券やJR連絡券も入手したいので、青い森鉄道は剣吉・三戸の両有人駅、IGRは金田一温泉と渋民をピックアップ。まずは金田一温泉駅を目指します。土曜のせいか閑散とした列車は立派な複線区間を快適に走っていきます。途中、境界駅の目時はどんな駅か興味があったのですが、ごくごく普通の駅で、列車は淡々とIGR区間へ入っていきます。
7時41分、金田一温泉着。窓口から硬券の並んだホルダーが見え、早速いそいそと購入します。この駅では往復券と、八戸以遠の3社直通券を主眼においていました。購入した口座は以下のとおりです。だいぶ散財し、ふと「ミッドウェー海戦で主力艦船を喪失した日本海軍は以後、大規模な作戦を行うことができなくなった」という昔に習った教科書の一文が頭をよぎったりします。

~金田一温泉駅~
二戸、三戸、鮫(以上片道A型硬券・大小兼用)、二戸、八戸、陸奥湊(以上往復D型硬券・大小兼用)、硬券入場券


きれいな券たちを入手し、ほくほく状態で今度は三戸へ逆戻りします。青い森鉄道で硬券購入可能駅は三戸と剣吉だけですので今回は両駅を訪問します。三戸では自動券売機の調子が悪いようすで、係員はかなり忙しそう。そんな中、申し訳ないのですが、10分ほど後に出る列車で剣吉へ移動しないと後の予定ががた崩れになるので硬券を売ってもらいます。日付ゴム印も押してほしかったのですが、あまりにも忙しそうにしていたので断念します。

~三戸駅~
硬券入場券、諏訪ノ平(片道B型硬券青色・大小兼用)、八戸(片道B型硬券青色・小児専用)、剣吉(往復A型硬券青色・大小兼用)、金田一温泉、本八戸(以上片道B型硬券赤色・大小兼用)、二戸(往復A型硬券赤色・大小兼用)


三戸からはさらにもう一歩、剣吉まで戻ります。このときに乗った列車は八戸線直通のディーゼル車で、クロスシートが並ぶ昔ながらの車両。しばらく乗っていたかったのですが、そうもいきません。今回の主目的は、あくまでも切符です。

~剣吉駅~
硬券入場券、苫米地(片道B型硬券青色・大小兼用)、八戸(往復A型硬券青色・大小兼用)、八戸(往復A型硬券青色・小児専用)、鮫(片道B型硬券赤色・大小兼用)、本八戸(往復A型硬券赤色・大小兼用)、本八戸(往復A型硬券赤色・小児専用)、補充券片道・往復


これで青い森鉄道は収集終了で、今度はしばらく列車にゆられ渋民へ向かいます。この区間は「はつかり」で何度か通過したことがあるのみで、ゆっくり通り過ぎるは初めてで大幹線のようなローカル私鉄のような不思議な感じでした。
渋民に寄ったのは「盛岡経由」の文字が入った券が欲しかったという単純な理由で、ここで収集は仕上げとなります。

~渋民駅~
硬券入場券、盛岡(片道A型硬券青色・小児専用)、仙北町(片道A型硬券青色・大小兼用)、好摩(片道A型硬券青色・大小兼用)、補充券片道・往復


開業当初は出札補充券しか発売していなかったという話を聞いていたので補充券は購入予定に入れていなかったのですが、窓口から券箱をのぞくと補充券をひもでぶらさげてあります。作成をお願いすると快く引き受けていただけました。
あとはもう帰るのみです。あちこちで寄り道して行きたいところですが、明日から仕事です。盛岡から東北新幹線、東京から東海道新幹線と新幹線乗り詰めで夕方6時に自宅へ到着。新幹線って本当に距離感くるうくらいに早いですね。つくづく実感しました。《終了》



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