317076 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

伊予へ

 
伊予へ

旅行期間:平成19年9月8日~9日
訪問標的:東赤石山、石鎚山

【プロローグ】

 第2子の誕生をひかえ、私に残された時間は少ない。ということで、南アルプスか磐梯山をねらっていたのですが台風が日本に接近しており、どうも天気予報が芳しくありません。いろいろ迷ったあげく、四国へ車で向かうことにしました。

【1日目】
《自宅~東赤石山~東予市》

 今回は土日で2山に登りたいので、3時間ほど仮眠の後、出発という行程をとりたかったので、子どもの保育園への迎え&晩飯は嫁にお願いして、嫁の実家に2人ともども泊まっていただきました。
 午前2時45分、自宅を出発。名阪国道を西へ向かい、近畿自動車道、名神と乗り継いで、垂水JCTから神戸淡路鳴門自動車道へ入ります。都会の高速道路はとかく苦手で特に高速道路を乗り継いで行くのが嫌いなのですが、車もたいして走っておらずスムーズに走って行きます。遠出は公共交通機関、と決めているので、おそらく今回がいちばんのロングランになるでしょう。
 橋を気持ちよく渡り、淡路ハイウェイオアシスで休憩。途中地道をはさんでさらに徳島自動車道を西へ向かいます。今日は剣山に登る予定なのですが、どうも雲行きがあやしいです。山の彼方へ目をやると、雲がたれこめています。大歩危からバスに乗って山麓入りの予定だったのですが、何時間もかけて麓まで行ったのにガスガス状態では情けない、とここで心変わり。ちょっとでも宿泊予定地の東予市に近いところということで、東赤石山へ行き先を変更です。
 三島川之江ICで地道へ降り、別子山の標識を見て山側へ進路をとります。この道、国道のくせに11号線から分かれてすぐに山ひだをぐいぐい急坂で登り始め、まるで地元の422号線のようです。ところどころ狭いところもあるので、対向が来ないかびくびくしながら進みますが、景色は素晴らしい!海と沿岸部が眼下に広がり、心も晴れ晴れとしてきます。
 退避スペースが何箇所か設けられた変わったトンネルを抜けると今度は下り坂です。が、ここからは片側1車線が確保されているので、気楽に車を進めます。山へ近づくと細い道になるのかしらんとびくびくしながら走っていましたが、結局片側1車線のまま9時前に筏津登山口に着きました。大きいダムが現れたり、けっこう面白い道でした。
 筏津登山口9時10分発。うっそうとした林の中をえっちらおっちら登っていきます。9時47分に着いた瀬場谷から右手の道を行く予定だったのが、何を勘違いしたのか左手の道を取ってしまいました。かなり進んでから、「なんか道がさびしいぞ」と思い地図を確認してから気づいたので、もう戻れません。仕方なくそのまま進んでいくことにします。
 いまにも雨が降り出しそうな天気で、なんだか周りの風景もさえない印象なのですが、11時頃に頂上へ近づくとこれまでの暗い林とうって変わって、岩がごつごつした風景が広がりました。下とごろっと雰囲気が変わるのが、なかなか役者さんです。こういうのがあると、「山っていいなあ」という気分になります。見ごろは過ぎていますが、高山植物もちらほろ見ることができ、晴れ晴れとした気分で頂上を目指します。
 11時37分頂上着。早朝から運転した後の登山だったのでバテないか心配だったのですが、無事にたどり着きました。おれはまだ若い!と気分を良くしながら昼飯用に買ったパンにかぶりつきます。惜しむらくはガスのせいで周囲が何も見えず、こんなにホワイトアウトしているのは能郷白山以来です。
 12時12分下山開始。初めて登った四国の山の山頂に別れを告げます。帰りは行きに取りそこなった道から下山したのですが、大きな岩がごろごろしていて非常に歩きづらく結構しんどかったです。途中からは普通の歩きやすい山道にかわり、一安心です。14時06分に登山口へ戻り、今日の山行は終了です。新居浜へ戻った後は、ひたすら国道を東予市目指して走りホテルにチェックインです。途中、同じ系列のタルトの店を見かけひじょうに気になり、帰りに土産として買って帰るのでした。

【2日目】
《東予市~石鎚山~自宅》

 今日もあまり天気が良さそうではありません。今回の山行は天気にやられっぱなしで、嫁の呪いがかかっているとしか思えません。
 ホテルを6時過ぎに出発し、ロープウェイの乗り場に7時前に到着。混んでいるんじゃないかと心配していた駐車場もがら空きでホッとします。始発のロープウェイにも無事に乗り込み、7時55分いよいよ登山開始です。
 整備された道をえっちらおっちら登り始め、8時13分に成就を通過。ここから本格的な山道コースに入ります。公園の中の散策路のような道を進みしばらく行くと、試し鎖登場。この「鎖」が何者なのかよくわかっていなかったのですが、他サイトさんに「鎖をすべて制覇できたので非常に有意義だった」というくだりがあり、これは登らねばということで、鎖に取り付きます。が、途中まで登って後悔しました。思ったよりこわくて、しんどいのです。まっすぐ上に上がるので振り返ると当然下が見えるわけでこれがまずこわいのと、鎖をつたっていくだけなので、普通の山道のように疲れたのでわきにそれてちょっと休憩ということができず、休みたかったら鎖につかまったまま小休止するしかなく、登りきることができるか心配になってきます。また、他の方から伺ったのですが、鎖の輪っかに足をかけるには登山靴では大き過ぎ、足袋ぐらいがちょうどよいそうです。たしかに足をかけづらく、おまけに鎖が露でぬれており、三十歳を越えたこの歳で久しぶりに泣きたくなりました。結局、なんとか制覇しましたが、この後はすべて巻き道をとりました。上りに反して下りはラクで、後ろを振り返らずにさっさと頂上を目指します。
 試し鎖でえらいめにあってからガスってきました。夜明峠を9時20分通過。順調ですが、折からのガスで眺望はのぞめなさそうです。頂上近くになると鉄製の階段があらわれ、10時ちょうど弥山到着。到着直後はかろうじて天狗岳や近くの稜線が見えましたが、あっという間にガスにおおわれました。
 しばしの休憩の後、ザックをデポして天狗岳へ向かいます。しかし、てっぺんまで上がる道がいまいちよくわかりません。また、足元が切り立っていて、高所恐怖症であることが最近判明した私にはこわくてたまりません。道がわかるところで岩の上に立ち、勝手に「登頂」としました。
 帰りは、眺望もないので一目散に下りていきます。頂上から1時間半ほどでロープウェイの駅に戻り、「いいペースだぜ」と一人ほくそ笑み、駐車場のおじさんには「早いなあ」と言ってもらったのですが、さすが百名山。私をあっというまに追い抜いていった人たちが何人かおられました。
 さあ、山も登ったし明日は仕事です。これから三重までロングドライブなので帰ろうかと思っていたのですが、駐車場のおじさんにすぐそばの温泉を勧められます。汗をささっと流すだけのつもりで入ったのですが、これが白濁色の本格的な温泉!ゆっくり体を伸ばさせてもらいました。

 帰路は香川まで地道で行き、瀬戸大橋~山陽自動車道を経由して帰りました。天気にはめぐまれませんでしたが、初めて四国の山に足を印すことができ満足な山行きとなりました。

                            《おわり》    ただ今、作成中です。  



© Rakuten Group, Inc.