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少し元気になってきた、
昨日展示可能な作品の整理をしていて、500号から葉書サイズまで大小とりまぜ60点に達している事がわかったからだ、 予定の50点をクリアーしていた その程度の点数は揃っているのはわかっていたが、内容に自信がなかったのだ。 しかし昨日見直してみると、全然悪くなかった。かなりホッとした。 昨年描いた作品の数々を半年ぶりに観て、それを必死で描いていた昨年の自分を思い出し、まるでとても親しい他人のように不思議な感慨をもった。 その当時は、必死でやってもこれしかできない自分を情けないとしか思っていなかったが、少し時間がすぎてその絵をみると、その必死さが不思議な真摯なエネルギーとしてその絵の中にかすかに残りつつ、もはや描いた自分とはまったく切り離されたモノのして在るのだった。 描いていた自分も今や自分とは思えず、そして、残っている絵も自分が描いたとは思えないような不思議な感覚。 ここのところ魂が静止してしまっているのは、自分が必死で生きてきた今までの人生を無意識に否定していたからなのかもしれないと思った。もっと絵を愛する自分に自信をもつべきなのかもしれない。 昨年はとても忙しく、すべての展覧会に常に納得できなくて、そういった状況を作り出した自分を自分が常に攻め続けていた。120パーセント頑張ってこんな事しかできない自分が情けなかった。その気持ちが現在の自分の迷いを引き出したのかもしれない。 昨日、昨年忙しさの中で情けない気持ちを抱えつつ、必死で描いてきた数々のスケッチなどをみて、そんな自分を誉めてやりたい気がしてきた。こいつは必死で良い絵を描こうとしてる。その気持ちにウソはない。だから、うまくできなくても、いいんだよ。そのままもっとガンバレといってやりたい気持ちになったのだった。 まるで不器用な後輩の作品をみているみたいな不思議な気持ち。 でも、その後輩のおかげで、なんだか少し元気が回復したきたようなのだった。 今日も爽やかな空気の中で、若葉が輝いている。美しい。 美しいと感じるセンサーまますます敏感になり、その感動は私の中により明確に浸透してきている、良い絵が描けない筈がないのだ。目先の状況により形成される意識にまどわされてはいけない、本質と直結している回路は確実に太く堅固になっている。現実の苦しさの中で自分を信じる力を手放してはいけないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/05/19 12:00:32 PM
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