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カテゴリ:小説、エッセイ
亀山築城です。
今、「浦島太郎って誰? 中」を出版社の出版審査に出しました。既に上巻が出ているので、問題なく出版出来ると思うのですが・・・・・。 この機会を戴いて、この作品の紹介をさせて戴きます。 この作品は、私の個人的な考古学研究から分析した結果を、おとぎ話に適応させて考察した作品です。伝承とか伝説、そして民話などには、何か根拠となる事例が有るのでは無いかと、以前から考えておりました。 「浦島太郎って誰? 中」でやっと、この物語のイメージが見えてきたと感じて頂けると思います。上巻では、別々な筋が展開しておりましたので、これがどのように結び合わされるのかと疑問に思われた方もいらっしゃると思います。 基本的な物語の流れは、「浦島太郎」に近いように整え、時代背景とその説明を弥生時代中期として設定致しました。ハジム達のタウマの国と、屋嶋ノ城のその描写の差が大きく感じられた読者の方には、今、流行っている「レッドクリフ」を思い出して戴きたいと思います。三国志の時代は、日本では卑弥呼の時代になります。あの様な文化レベルの高い中国に対して、まだ顔面や体中に入れ墨を施している野蛮人の倭人(日本人)とのレベル差が、ウラ(弁韓国人)とタウマの国とに投影されている訳です。 古事記に登場する屋嶋ノ城は、その記録された年代よりも実際は私はもっと古代に築城された城だと考えております。ですから敢えてこの小説に登場させました。そしてそれがこの小説での大きな重要な要素となっています。 この小説の舞台は、香川県に残る二つのおとぎ話と、私が個人的に調査してきた考古学の研究の成果を結びつけて書いております。少々考古学的な事を書きますが、宜しくご高覧下さいますように。 第一話で登場するのは、浦島太郎の伝説が残る三豊市の詫間町、荘内半島を主なる舞台として描いております。考古学的に申しますと、当時は半島では無く、狭い水道を挟んで島だったと考えられております。ですから、その島に高地性環濠集落として造営する事は、陸地に造営するよりも防御性の高い集落が出来上がっていたものと考えております。そしてそのタウマの国(投馬国)の防人兵の一人が主人公としてのハジムになる訳です。 第二話は、高松市の屋嶋をその舞台としております。そのもう一つのおとぎ話とは、桃太郎の鬼退治なのですが、この讃岐の地では、鬼ヶ島は本来、女木島と言われています。しかし、古事記にも登場する屋嶋ノ城を、私はその鬼ヶ島として想定し、この物語を構成致しました。この屋嶋も当時はと云うよりも、源平合戦の時も島でした。そして、この島は韓国式古代山城(朝鮮式古代山城)が存在していまして、この城は古事記では、西暦六百六十三年(天智二年)の白村江の戦いの後に、避難してきた百済人に、幾つもの城を、築城させた事になっています。その築城年は、天智六年、大和の国に高安ノ城(たかやすのき)、そして、この讃岐の国のこの屋嶋ノ城、それから本来なら、一番最初に築城されなければならない、対馬の国の金田ノ城(かねたのき)が、白村江の戦いの四年後に築城された事になっております。ここで注目したいのが、これらの築城するのに必要な期間が在ったのかと云う事であります。そして、私がなぜ、この屋嶋ノ城の築城時期を、弥生時代までずらせているかです。その辺りの詳しい事柄は、また別の本で述べさせて戴きます。 第三話は、現在では半島になっている荘内半島ですが、紫雲出山は前述の通り島でありました。第三話ではその島に存在するタウマ国に、関心を持っていた屋嶋ノ城のウラ(温羅=鬼)達の話になります。幾度も偵察を繰り返す中で、部外者の大廻小廻城の隊長に拉致されてハジムは屋嶋ノ城で過ごす事になった訳です。 第四話は、ハジムが次第にウラ達に好奇心と好意を持ち、楊将軍の妹である乙姫と出会うまでを描いております。これで、おとぎ話「浦島太郎」に沿ってきたと思って頂けると思います。 この後は、第五話と第六話と続き終末を迎える事になります。「浦島太郎って誰? 下」をご期待下さい。 「浦島太郎って誰? 下」も出来るだけ早く書き上げるつもりで居りますので、宜しくお願い致します。 既に発売されている「浦島太郎って誰? 上」と共に、犬を飼っている方やこれから飼おうとなさる方の「僕たちを判って!」共々これからもご愛読の程をお願い致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 7, 2009 03:54:26 PM
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