チャンピオン、それは...。
わたしの行くお気に入りの床屋さん。店のなまえが「チャンピオン」。チャンピオン、それは、天才の技 ! !チャンピオン、それは、当然の賛辞 ! !行列の出来る店なんて、ここではもう遠い遠い過去のお話し。常連が満足して帰って行くのは当たり前、その店主に遭えるうれしさ。その人柄が心にしみて来る。奥さんもやさしく美しい。つい、若い頃を想像してしまう。髭を丁寧に当たってくれる。チャンピオン、それは、本物。いく度の全日本での優勝、世界選手権の参戦.、そして審査委員と..。この写真は、その時々のトロフィ等の一部。別に自慢のために置いているものではない !?かわいい二人のお孫さんの写真も見える。弟子も多く、慕われているのが自然と伝わる。今でも、遠くから流行を聞きに来る。何も言わなくとも、その人にあった髪型にしてくれる。側面のカット、鋏の切れの良さは、一週間はくずれない 。この地、下井草を去っても、東京に立ち寄った時には必ず訪れる、かつての常連。この気持ちは、近くに住んでいるわたしにも分かる。たぶん、私もそうするだろう。ここに辿り着くまで、どんなに毎回、店を換えただろうか。いつも、その時期が来ると、ほんと悩みの種だった。最初の二年間は、嫌われた。しかし、わたしは、そのての感じ方がことさら鈍く、口が悪い人と単に思っていた。とにかく、神技に満足しているから、感じはしなかった。二年を過ぎた或る日のこと、奥にある昔懐かしい床屋の椅子にすわらされた。常連の客として認めてくれたのである。突然に嬉しかった。普通の人は来なくなってしまうのだろう。これが店主、チャンピオンの思惑。もし、その神技を体験したいのなら、黙って座って、逆らわないことだ。9:00から18:30まで営業。休みは月・火曜日。常連が何時訪ねて来ても満足して帰って行く"ひととき"をチャンピオンは与えてくれる。感 謝。ブログ、ウオーミングアップ中の羽柴恵暢(ハシバ ヨシノブ)でした。