ケヤキの木の下で            岐阜/愛知 自然素材でZEH READYの家

2019/12/04(水)07:27

冬こそカビにご用心

温熱環境(205)

​ 玄関のベンチ おはようございます、 紙太材木店の田原です。 予報では今週後半は最高気温10度程度の美濃地方 皆さん、暖かくお過ごしください。 一般に、カビと言うと 梅雨時や夏場をイメージしますが本当にその時期だけでしょうか? カビはその時期に生えるものという常識?を 疑ってみることも建築家には時に必要です。 一般的なイメージでは 住まいを設計する建築家は 住宅に関することは何でも知っていると思われてますが 実は一般の方と同じ程度と言う方も多くいます。 シロアリの事なんて何も知りませんし、 換気ダクトの圧力損失なんてことも知りません(設備設計士は別) もちろんカビの事も カビの発生条件なんて検索すると 温度、湿度、栄養、酸素などと出てきます。 湿度は70%以上、温度は20度~30度 etc 鵜呑みにしてしまうと冬はカビは生えないなどと思いがちですが 皆さんの冷蔵庫の中 酒のつまみのチーズがあったけどなどと取り出すとカビだらけ 冷蔵庫の中の温度は当然低いですし 絶対湿度も低く乾燥状態 お正月のミカンもしばらくほっておけばカビが生えるのは 誰もが経験しています。 冬でもカビ生えるやん 食べ物だけか? カビはプラスチックにもビニールにも生えます。 シャワーのホースに黒く生えたカビを見た方も多くいるはずですし もちろんタイルの目地にも 結露のつくサッシのゴムパッキンにもカビは生えます。 現代の住宅の設計者に求められているのは 単に構造や意匠(デザイン)だけではないのですが 一般の住まい手の意識はどうしてもデザインや間取にいってしまいます。 それはそれで仕方がない部分もありますが 実務者も同じ立脚点で許されるわけではありません。 住まいの性能が高まれば高まるほど ちょっとした勘違いやミスをした部分の負荷はとても大きなものになります。 形だけの断熱や気密、あるいは換気システムではなく その本質を理解したうえで設計をすることが大切です。 冬、家の中でカビが発生するとすれば どこなのか、それは何故なのか どうすれば防げるのか 樹脂サッシだから大丈夫ですよ、 気密が取れているから大丈夫ですよ、 換気システムがあるから大丈夫ですよ、 では答えとしては不十分です。 ​

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