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劇場通いの芝居のはなし

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2017.08.23
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舌の先ではなく、中央部を持ち上げ、舌と口蓋の間に息を通し、鼻に息をぬきます。「ナ行」と「ラ行」は基本的にはほぼ同じ出し方です。断っておきますと、これは"l"の出し方で、関西では「ラ行」は"l"の音を使うので、こう教えます。関東では"r"の音を使うと聞いていますが、その場合は、「ナ行」と「ラ行」は異なった作り方をするのでしょう。"r"の音は、「ウ」を言うつもりで口をつぼめると出しやすい。これは英語で発音を教える時のテクニックです。
同じ出し方と言っても違う音ですから、異なる点はあります。「ナ行」は鼻を狭く、「ラ行」は鼻を広くして出す感じです。わたしの場合、「ナ行」では鼻の先をつきだし気味にして、鼻筋の上の辺りを意識します。「ラ行」では、鼻の両脇の横に拡げる感じで、上唇辺りを意識して出します。学生にはボーリングになぞらえて、「ナ行」はストライク、「ラ行」はガーター、と教えています。もっとも、これは個人の感覚次第でしょう。
「ナ行」と「ラ行」は、言葉の始めに来る時は混同されることはありません。でも、終わりの方にくると、中間の音を出すことがよくあります。谷川俊太郎さんの「ことばあそびうた」をよく使うのですが、「はなの」という詩で、「はなののののはな」というフレーズを言わせると、最後の「ののはな」が「ののはら」に聞こえる人が3分の1くらいいます。本人は「な」と言っているつもりですが、中間の音がでているため、聞きようによっては「ののはら」になるのです。これは自分では気付かないので、誰かに聞いてもらう必要があります。「ながらに聞こえないか、聞いてほしい」と言っておかないと、聞く人もだいたいの音で、良しとしてしまうので、厳しい人に頼みましょう。
なお、義歯を入れると歯を支える歯床の厚みの部分だけ口蓋が下がってきます。そのため、今までは舌が触らない位置として体が覚えてきたところで、口蓋に当たってしまいます。それを避けようとすると、触れるべき時でも、下げすぎて当たらなくなります。「からだ」の発音が「からら」や「かだだ」になるのはこのためです。
by  かみざわかずあき





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Last updated  2017.08.23 09:00:14
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