女将が綴る 禿庵ブログ

2021/03/05(金)00:10

禿庵の願い 禿庵の思い

​あなたの心のどこかに宿る 心を整える宿であり続けたい  それが禿庵の願いです。 見えるものとの現実社会に明け暮れる毎日、過去の現在のしがらみがふと過ぎる日々、日常から離れ、自分の立ち位置を考える時間、心を整える時間が必要で、旅することもそのひとつです。 旅して宿る。 チェックインされ、ラウンジにて、カテキンを含んだ緑茶でお迎えし、女将とたわいない話、気さくに悩みの相談、ストレスを感じていることを言葉にして吐き出す時間、四柱推命など統計学から読み解いた占い、女将の体験からのアドバイス、そして一晩しっかりと寝て、身体も心も再生して、野菜が主体の和朝食を摂取して、心を整えることは禿庵の願いです。 これまでにもたくさんの縁を繋いで下さった方々に感謝。 たくさんのお礼の直筆の手紙、クチコミ、メールでのお礼に感謝。 ひとつひとつのお礼に込められた想いに感謝。 2006年の開業当初から多くのご縁を頂き、多くの楽しい思い出、多くの悩みを抱えた方々との思い出、ここに来ればパワーがもらえるんじゃないか、と多くの方々が心を整え、明日からの現実にリセットされたと感じます。 開業当初にご縁を頂いた高校生、大学生とは10年以上経つ今でもご縁を頂くばかりか、禿庵が困難な時期でも、多くの貴重なご縁を繋いで下さっています。 プロポーズであったり、結婚記念日であったり、多くのサプライズを演出して、多くの縁を繋ぐ機会に出逢いました。 ある方は末期ガンの最後に、ターミナルケアの病院に入院される前日にご縁を頂きました。 またある方は、初めてご縁を頂きながら、数百人のリストラをしなければならない、女将にどうしたらよいのか?と、すがる方もいらっしゃいました。 なぜ禿庵なんだろう? ここしかないとおっしゃる方々の声も多々耳にしてきました。 禿庵の土地神様の力なんだろうか? 女将から感じるパワーなんだろうか? 答えはわかりませんが、皆さんがそれぞれに何かを感じて、心を整えられる、 そう感じてくれたんだろうと…。 禿庵や女将はそんな心の拠り所であり、欅や榎、ミズナラのような宿り木が宿る宿主の樹木であると思うようになりましたし、ご縁を頂いた方々は宿り木のような存在と感じています。 落葉高木の樹木の枝などに緑の玉のように宿った宿り木の種は、発芽すると樹木から水分と養分を吸収して生長します。 栄養分を吸収しているからといって、樹木を枯らせてしまうようなことはありません。 宿り木の花言葉は「困難に打ち克つ」「克服」「忍耐」です。 宿り木が、氷雪の中でも葉の緑を保っていることに由来する花言葉です。 『忍耐』という花言葉のように、長い時間をかけてゆっくりと生長し、寄生先の植物を枯らさずに共存するのが宿り木です。 早春に黄色の花が咲き、秋に丸い実をつけます。 この実を鳥が食べ、排泄時に粘り気があることで樹木に種が張り付いて命を繋いでいきます。 宿り木は宮沢賢治の『水仙月の四日』などにも記されています。 古代ヨーロッパのケルト人の祭司であるドルイドは、宿り木に特別な力があると信じていました。 ケルトの伝説によると「不死・活力・肉体の再生」を表すシンボルだったとされており、宿り木が生えている木には神が宿っていると言われていました。 落葉高木の樹木に例えたとしても、女将は人です。 心が乱れることもあれば、心が整わず、病に侵されることもあります。 女将の身も心も浄化する必要があります。 奈良県天理市の布都御魂、布留御魂、布都斯魂大神を主祭神とする石上神宮を心の拠り所として幾度となくお詣りをさせて戴いて浄化してきたと思ってきました。 宗教的なこと、パワースポット、スピリチュアルなんて関心はなく、ご縁を頂いた方々が求めるが故に、心を整える場所であるならばと推奨してきましたが、そんな時、開業当初の高校生の時からご縁を繋いで下さっている方からパワーをもらえるところはないか?と。 そこで、聖武天皇の命を受けた日本の陰陽道の始祖、吉備真備が陰陽道により、日本のあらゆる災いを封じ込め、未来の希望の地として、現在の滋賀県近江八幡市に創建された賀茂神社へお連れしました。 心が病んだ時や、災い等により苦しんでいるときには特にお詣りを戴き、賀茂大神様の霊威に触れて、癒して頂く場所です。 神域の森を歩いてパワーを感じて下さい。 日本中の気を発する祭祀跡「祈りの斎庭(ゆにわ)」からも何かを感じとって下さい。 そして何よりも神社において人との関わり合いも貴重と感じました。 賀茂神社禰宜の岡田能正さんとの出逢いで、多くの気付きがありました。 このご縁によって、禿庵の立ち位置、女将の立ち位置に気付きました。 困難な時期は転換期でもあります。 逆境を跳ね除けるためには、心を整える、「気」を感じる時間も必要不可欠です。 あなたの原点回帰、自然界の原点に回帰する時間も必要です。 禿庵、そして女将とのよき出逢いのご縁が繋がれば嬉しく思います。 最後までお読みいただきましてありがとうございます 映庵 女将​​​​

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