【北海道新幹線】2030年度開業延期
巨大な岩石が見つかる等で工事が遅れていた北海道新幹線・札幌延伸は、2030年札幌五輪招致断念を受けて、開業目標が延期されることになった。従来から、工事が最大4年程度遅れていることはわかっていたが、札幌五輪誘致のため、前倒しの可能性もあり、目標は修正していなかったが、五輪誘致を断念したことで、2030年に拘る必要がなくなった。もともと、当初の開業予定は2035年だったが、4年前倒しされた経緯があるので、数年程度遅れても、元の鞘に納まるだけとも言える。ただ、地元は2031年春開業で準備を進めてきたこともあるし、倶知安等では、都市計画の障害になるから、旧函館本線(山線)の廃止を早くしてくれといった要望すら出された。今になって開業延期と言われても困るだろう。同区間は、建設費の高騰等で、BC係数が1を下回りそうであるが、今更中止は現実的でないし、JR北海道にとって、新幹線・札幌延伸は収益改善の切り札とされているだけに、早期開業が必要だろうが、貨物輸送への活用等、収益性を高める策を講じなければ,負の遺産になってしまう恐れもあります。【参考記事】北海道新幹線、札幌延伸を延期へ 開業31年春から遅れ(共同通信) - Yahoo!ニュース(2023/10/7)