2013/02/28(木)09:45
大人の事情
「お母さん、お父さんと離婚しないでね」
お風呂に入ろうと、みかごんと2人脱衣所で服を脱いでいると、いきなりみかごんが言い出した。
は~!?
離婚!?
なんで、そんな言葉知ってるの?
かんきは教えてないぞ。
とりあえず、2人とも湯船につかって、ゆっくり話を聞くことにした。
「なんでそんなこと言うの?」
「だってね、○組の転校して行ったMちゃん、お父さんとお母さんが離婚したから転校したんだって」
「みかごんはなんでそのこと知ってるの?」
「Hちゃんに聞いた」
そっか、きっとHちゃんのママが、Hちゃんに話しちゃったんだね・・・
Hちゃんママ、Mちゃんママと仲良かったから。
・・・どうして、そういう大人の事情をこどもに話すかなぁ。
昔、かんきが小さい頃、どっかで聞いてきたご近所さんの噂とかを母親に話すと、
「そんな他の人の噂はしなさんな」
って厳しく言われたもんだ。
大人の世界とこどもの世界は、きっぱりと断絶していたもんだけどね。
「あのね、どこのお父さんだってお母さんだって、好きで別れるわけじゃないのよ。色々な事情があって別れなきゃならなくなる。2人の間に何があったかなんて、他の人には分からないの。だから口出ししちゃダメなの。だから、みかごんはMちゃんのお父さんやお母さんが離婚したなんて他の人に言っちゃダメよ」
かんきもうまくは言えないけれど、ざっくりこんな感じで話したかな~
みかごんは神妙な顔で頷いていたけれど、ちゃんと分かったかしら。
かんきはみかごんのことをこども扱いせずに、割と何でも話すけれど、大人とこどもの境界線はきちんと引いていたいな。