冠婚・葬祭・森羅・万象

2007/03/15(木)18:32

力技には心技で!

今日の気付き(232)

葬祭会館の活性化をお手伝いしていると 常に3つの団体いずれかがライバルとして出てくる。 ひとつは冠婚葬祭互助会 そして農協 全葬連という葬儀専業者の集まり そのどれにも加盟していない専業者も沢山ある。 冠婚葬祭互助会は全国で300社あまりあるといわれている。 毎月小額を積み立ててしかるべき事柄に備えようというもの。 年商数億円から数百億円規模の大手まで。 全国展開している競合や地域ダントツ一番の会社が多い。 当然会館も立派である。 農協はいあわずと知れた巨大な組織。 葬祭会館での葬儀が当たり前になった昨今、 専業者は農協や大手互助会など巨大組織を相手に 営業活動でしのぎを削らなければならない。 生半可な営業努力では 受託数はどんどん減ってくる。 地域一番であった老舗でも油断をしているとあっという間に 受託数現象病に感染する。 一度感染すると社内の雰囲気はよどみ 受託数を元に戻すためには現状の数十倍の的確な努力を しなければその病から抜け出すことはできない。 待てど暮らせど受託電話は沈黙しているのである。 葬祭会館という大きな装置を持っているとつらい。 ローン、固定資産、地代家賃、給与、光熱費など 葬儀をしていなくてもどんどん出て行く。 起死回生と気前よく ラジオやテレビ、新聞など折込や紙面広告などのマスメディアを 使いたがる。大手と同じように。 そして効果がでないとぼやく。 地域代理店のいいかもだ。 大手は毎日沢山の営業員を戸別訪問させて顧客作りをしているのだ。 中小の専業者は専門の営業スタッフを雇用することはできない。 葬儀に携わるスタッフが営業もかねるのだ。 慣れない営業に弱音をはくスタッフも少なからずいる。 大手に勝つには 営業時に手渡したりするコミュニケーションツールや 手作りイベントなどなど、ゲリラ戦法で大手に 立ち向っていかなければならない。 大手と同じ土俵では物量で負けてしまうのだ。 大手に勝てる素材を探す。 大手に勝る手作りイベントをする。 超地元密着営業。 これしかないのだ。 専業者は何代にもわたって地域に密着していたはずだ。 初心に戻るのだ。 地域に溶け込めない葬儀社に明るい未来はない! 各地で厳しい競争社会が現実として起こっており 戦いに負けた業者は市場から消え去っていくのみなのだ。 葬祭会館の建設ブームが一段落したような地域では 今から厳しいサバイバルゲームが始まる。いや始まっているのだ。 大手のような力技の宣伝や営業、イベントに立ち向かうには 超地元密着、ゲリラ営業、 語り部としての営業 そう、心技の営業しかないのである。 経営者から一人一人のスタッフまでが地域と密着する。 自社が力技で戦えるのか、心技で戦うのか選択をし そしてその技にふさわしい宣伝広告、営業をしなければ お金をどぶにすてるようなものであり 地域住民からそっぽを向かれるのである。 心に勝る技はなし。 もちろん力技+心技だと鬼に金棒だけれどもね。

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