歩人のたわごと

2005/12/27(火)19:51

赤ひげ先生

孫の相手の合間に西側斜面の笹を刈った。 最後のところで足が滑って、左手に持ち直していた鎌で右手の甲を切ってしまった。まことにお粗末な話。 すぐ近くに医院があり、ちょうど開院時間だったので診てもらった。 この医院はすべてが時代がかっている。建物はもう百年以上の木造で、待合室や廊下は床が音をたてるし、先生も80に近い。もちろん設備も古く、待合室も診察室も石油ストーブで暖を取っている。 先日風邪を引いた母の付き添いで行ったときも、血圧計の調子が悪く床にドンドンとたたきつけて調整するのを、笑いをこらえて眺めた。 最新の検査機器をそろえ、医者はコンピュータに向かってばかりで患者とろくに話もしない最近の病院に比べると、少し心細いがぬくもりを感じる。 今日の傷の手当もずっと観察していたが、二針縫いましょうということになり、釣り針のような針に糸を通して縫い、糸の両端を持って三つほどの結び目を作っている。今でもこういう縫い方をしているところがあるのだろうか・・・ 縫い方がうまくなかったのか、弁解口調でぶつぶつ言いながら結局もう二針縫いなおし、結局四針縫ってもらった。その後何かをしきりに探している姿は、自分にもよくあることなのでおかしかった。糸のあまったところを切るはさみを探しているのだった。 なんとなくユーモラスで、温かみのある、そして楽しくゆっくりした時間を体験させてもらいました。

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