2018/06/24(日)21:07
『さいごの色街・飛田』(井上理津子)
大阪市西成区の飛田新地のことを書いた本である
前書きに以下のような説明がある
本書は、2000年から2011年までの間
飛田の住民をはじめ、この町とどっぷり
関わる人たちと出会えたことによって
遅々としながらも書き溜めた飛田新地の記録である
近所の絵かきさんである〇中さんが
自分が読み終えた本を届けてくれるのである
最近の読書はほとんどがこのパターン
受動喫煙という言葉があるが
これではまるで受動読書である
飛田というところについては
遊郭であったところという程度の知識はあるが
足を踏み入れたことがない(本当です)
人間の二大欲望の一つ、性に関する様々な行動
それが浮き彫りになるのである
それゆえ、十分に好奇心を満たしてくれた
売春というのは需要と供給があって成り立つ
売春防止法が施行された後も様々な形で
合法的に?続いているセックス産業なるもの
そこに光を当てて、明るみにした著者の努力には
種々のご苦労があったようであるが頭が下がる