2024/06/17(月)11:57
<ブックレビュー>52ヘルツのクジラたち(その3・52ヘルツ)
作中に出てくる
52ヘルツ
という数字なのですが、これは、クジラが鳴いているときの周波数であるそうです。
クジラというのは、通常は10ヘルツから39ヘルツの高さで鳴くそうです。
ところが、52ヘルツで鳴く、というクジラがあるそうです。
そうなると、他の仲間のクジラとは意思疎通ができなくなってしまうようです。
作中においても、自分の声というものが周囲に聞き入れてくれない、ということがよくあるようで、それを52ヘルツのクジラに例えているようなのです。
その4に続きます。
町田そのこ著「52ヘルツのクジラたち」中央公論新社刊 2020年