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September 8, 2007
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カテゴリ:平和
梅原 猛  「潮」07・9月号

アジアの土台となる「稲作農業」という文化2


端的にいえば、それは自然に対する考え方の違いである。小麦農業の考え方は「自然支配」であり、森を開拓して小麦畑にして、そこから文明がつくられていく。「ギルガメッシュ」(メソポタミアの都市国家ウルク王)の物語で、ギルガメッシュ王が統一したとき最初にやったことが森の神フンババの殺害であった。この物語のように、中近東および南ヨーロッパなどは、かつては森林を次々と壊していった。しかし稲作農業はそんなに徹底的に森を壊すことはできない。

春夏にかけて雨が降らなくてもいい小麦農業とは異なり、稲作農業は水に依存している。水があるために河が必要であり、河に水を確保する為にはやはり森がなくてはならないから、森を大事にする文明になった。民俗学者・柳田国男の説によれば、森の神は田植えと同時に田の神になって、そして刈り入れと同時にまた森へ帰っていくという。だから日本では、森の神を殺すという思想はない。

(つづく)





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