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April 28, 2009
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カテゴリ:脳科学
林 成之 日本大学大学院教授

先日、ある女子学生からユニークな質問がありました。
それは「世の中にはたくさんの男性がいますが、最後に輝く男性と輝かない男性を見分ける方法はありますか?」といった内容です。今回はこの質問に答える形で、「脳の力を発揮する」ことで将来輝く人の条件について大きく四点、お話したいと思います。


反対意見や違いを認める

人間には、脳をはじめ体のあらゆるところに、生命を守るための「自己保存」の本能が備わっています。たとえば、子どもを見て可愛いと思う気持ちや、細菌から体を守るための免疫機能がそれです。

また「同種既存の遺伝子」といって、自分の仲間や、学校、会社、また国家といった自分の属する組織を自然と好きになる本能も備わっています。ワールドカップやオリンピックを見ると、自国を応援したくなるのはそのためです。

しかし、この「自己保存」の本能が過剰に反応すると、自分を守るためには他人をも犠牲にし、それがエスカレートそると、国家間の戦争にも発展していきます。

そうならないために、脳は、どんなに意見や立場が異なっていても、相手を認め、ともに生きようとする仕組みで機能するようになっているのです。

したがって「誰からも好かれて、将来輝く仕事をするため」の第一の条件として、「自己保存」の本能をコントロールし、「反対意見や違いを認める力」をうまく発揮することをあげたいと思います。

【勝負脳で自分を超えられるか】第三文明09・5月号

(つづく)





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Last updated  April 28, 2019 04:07:49 PM
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