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カテゴリ:心理学
あるいは、感謝をするという感じではなく、一種の「重荷」としてそれを感じてしまう人もある。そんな人は他人の援助を不必要にはねつけたり、受けたとしても、重荷に耐えかねて、かえってその人を嫌に感じたり、何とか非難することを見つけたりする。 こんなわけだから、感謝するのはなかなか難しいのである。なかには、感謝するのが難しいものだから、やたらに「すみません」を連発して、あやまり倒すような人も出てくる。感謝をすると、そのことは心に抱いてずっと持っていなくてはならぬので、それを保持し続ける強さをもてない人は、「すみません」を連発して、心の中に入ってくる前に、水際ではねのけているようにさえ感じられるときがある。
【こころの処方箋】河合隼雄著/新潮文庫 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 19, 2014 07:03:32 AM
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