4999850 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

浅きを去って深きに就く

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

June 28, 2014
XML
カテゴリ:コラム
 

昨年、「ブラック企業」が、世相を反映した言葉として「2013ユーキャン新語・流行語大賞」に入賞した。

このブラック企業問題は、長時間労働やサービス残業等の問題とは異なり、「『若者を使い潰す』という新しい問題」と指摘されている(今野晴貴著『ブラック企業ビジネス』朝日新聞出版)。

若者を育てる意識もなく、過労死や心身の病気へと追い込むような企業には、「石の上にも三年」でとどまる価値はない。

これまで、若者の早期離職の原因として、世間ではマスコミを中心に、「若者に忍耐力がない」といった見方がなされてきた。

それをいいことに、ブラック企業は離職率の高さを"最近の若者"のせいにして、利益追求のために彼らを使い潰してきたとも考えられる。

しかし一口に「若者」と言っても、一人として同じ人間はいないという事実を見失ってはならない。安易な「若者論」に踊らされては、新たな社会問題が起こるたびに、若い世代に原因が押しつけられかねない。世代間の分断も進むだろう。

本来、一個の人格を持つ人間は「若者」「世代」といった抽象的な枠で抑えきれるものではないはずだ。大事なのは、どこまでも「一人前の一人」「具体的な個人」に光を当てて、その可能性を開いていくという哲学だ。

こうした思想性に裏打ちされてこそ、さまざまな政策や取り組みも、青年の力を真に開花させる有効性を持つのである。

イギリスの歴史家・トインビー博士は述べている。

「人間的事象のうちでパターンが事実存在しないと思われるのは、人格と人格のあいだの邂逅接触の分野である。この邂逅接触のなかから、真に新しい創造といったなにものかが発生するのだと思う」(松本重治編訳『歴史の教訓』岩波書店)

創価学会では、これも出一対一の語らい--人格と人格の触れ合いを通して、若者の心に「困難に打ち勝つ力」「未来への希望」を送ってきた。

不確かな「レッテル」に依るではなく、個性ある人間としてお互いに向き合い、励まし合っていく社会。私たちの運動は、その建設の歩みでもある。           

(嗣)

 

【方位計】創価新報2014年6月18日






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 28, 2014 05:34:33 AM
コメント(0) | コメントを書く
[コラム] カテゴリの最新記事


Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

シャドウズ@ Re:アフリカ出身のサムライ 弥介(弥助)(10/08) どの史料から、 弥助をサムライだと 断じ…
ジュン@ Re:悲劇のはじまりは自分を軽蔑したこと(12/24) 偶然拝見しました。信心していますが、ま…
エキソエレクトロン@ Re:宝剣の如き人格(12/28) ルパン三世のマモーの正体。それはプロテ…
匿名希望@ Re:大聖人の誓願成就(01/24) 著作権において、許可なく掲載を行ってい…
匿名です@ Re:承久の乱と北條義時(05/17) お世話になります。いつもいろいろな投稿…

Headline News


© Rakuten Group, Inc.
X