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カテゴリ:名字の言
飛行機の中で、近くにいた赤ちゃんがぐずりだした。母親は必死にあやしたが、泣き声は大きくなるばかり。すると一人の婦人が声を掛けた。「大丈夫、赤ちゃんは泣くのが仕事。みんなそうやって大きくなったのよ」。泣き声はやまないものの、張り詰めていた場の空気が一気に和らいだ
▼“孤立無援”の状況だった母親にとって、婦人の一言がどれほど心強かったか想像に難くない。婦人の知恵と勇気と温かな気遣いに頭が下がる思いだった
▼子は“褒めて育てよ”とよくいわれる。だが小児神経科医の友田明美氏は、子どもだけでなく、親たちをも周囲が“褒めて育てるべき”と本紙で強調していた。「欠点がある親もいるかもしれません。ただ、否定するのではなく、そういった親の頑張りを心からねぎらうのです」。この親の“褒め育て”が、ひいては子どもたちを幸せにしていく、と
▼共働きやひとり親世帯など、多様化する家庭環境にあって悩みも千差万別。ただ、いつの時代も親だって最初は“初心者”であり、周囲の助けを必要としているだろう。「大変だね」「頑張っているね」――こうした具体的な声掛けが、大きな支えになる
▼子が宝なら、育む親もまた宝の存在。“宝の親子”を支える励ましの輪を、わが地域に広げたい。
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Last updated
December 7, 2019 01:46:28 AM
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