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カテゴリ:脳科学
どんぐり発達クリニック院長 宮尾 益知
仕事の指示 自閉症スペクトラム(SAD)の女性は、耳からの情報が苦手で、長い説明では分からなくなってしまいます。あいさつをしたらよいのかわからないことがあるので、決まった場所であいさつするようにしましょう。口頭ではなく、メモやメールなど「文書」の形で一つ筒説明するようにします。 時間と場所、話した人を明白にして必ずメモをとり、ノートに残すようにします。あらかじめ、以前のどこと同じようなことをするのかを説明するとよく、あとで、図やイメージ、フォローチャートにまとめてもらえれば完璧です。 全体を伽観的に見ること、優先順位を決めて仕事の段取りを組み立てることが苦手です。やるべき仕事をブロック化して順番をつけ、付箋に書いて見えるとことに貼るようにします。予定が変わることがあるときは、理由を言ってブロックごとに変更します。終わった仕事の付箋は捨てていきます。付箋は、同じジャンルや方法のものを一つの色にまとめることにより、概念化できます。 ADSの人の長所としては、決められたことをきちんと完璧にこなします。言われたことをきちんとやりますが、言われた以上のことはやりません。 注意欠陥多動性障がい(ADHD)の女性は、刺激や興味を持つようなものごとなど、同時に複数の情報が入って来ると、どれに注意を向けてよいかわからなくなります。どれが大切かは分かるのですが、目の前の利益に引かれてしまい、努力を要するものは後回しになります。時には失礼で礼儀知らずと感じさせることが起こります。 一方、まとまりがないように見えて、発想力が豊かでいろいろなアイデアを出すことができます。本人にとって何が向いているのかを、職場全体で考えてあげると良い成果を挙げるかもしれません。
【女性の発達障がい▷16◁】公明新聞2019.10.1 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 21, 2020 03:03:51 AM
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