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カテゴリ:名字の言
小さなことでも積み重ねる ワールド・ボクシング・スーパーシリーズで、バンタム級王者になった井上尚弥選手。プロでは19戦19勝(16KO)と無敗を誇る。この強さの秘密は、かつて〝敗戦〟と向き合ったことにあった
▼アマチュア時代の彼は81戦75勝で「6敗」。その敗戦の一つが、18歳の時のロンドン五輪アジア予選である。格上の相手とはいえ、自身のスタミナ切れは明白だった
▼強くなりたい――考え抜いた末、「やらされている練習では勝てない」と思い至った。以来、練習はもちろん、日常生活でも意識を高く持ち続けるよう心掛けた。「意識しているものが、やがて自分の長所になる」。テレビを見る時なども、広げたタオルを足の指で手繰り寄せる練習を続けた。そうした積み重ねから、爆発的な高速ステップがうまれた(『勝ちスイッチ』秀和システム)
▼同じ行動でも、ただ漫然と行うのか、意識を持って主体的に取り組むのか。小さなことでも日々、積み重ねることで確かな成果が生まれる
▼御書に「受くるは・やすく持つはかたし」(1136㌻)と。持続の信心の大切さとともに、「受くる」という受動的な姿勢から、「持つ」という主体的な生き方への転換を促されたとも拝されよう。
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Last updated
July 1, 2020 02:57:39 AM
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