浅きを去って深きに就く

2022/10/05(水)05:59

箸を使って豆を小皿に移してみる

脳科学(133)

箸を使って豆を小皿に移してみる「脳の学校」代表 脳内科医、医学博士  加藤 俊憲感情系脳番地感情系脳番地は、記憶系脳番地の海馬に接する扁桃体とその周囲や、額の辺りにある思考系脳番地と接する部位、頭のてっぺんから左右の耳に向かって位置する運動系脳番地の後ろに沿って位置するなど、複数個所に存在しています。そのため、この脳番地は他の七つの脳番地に影響を与え、連動して活性化。好き嫌いであったり、泣く、笑う、怒るなど、自分で気持ちを感じたり、かわいそう、うれしそうなど、相手の気持ちを受け取る役割をします。人との出会いや経験を積みながら、年を重ねて一層成長できる伸びしろの大きいところが魅力です。今回は、「豆ツマミトレーニング」を紹介します。イライラや怒りを起こりにくくすることに特化したトレーニングです。箸と豆20粒、豆を入れる小皿を2枚用意します。小皿同士の感覚は20センチ程度。片方の皿に豆を入れたら、聞き手に箸を持って豆を全部反対の皿に移します。次は、反対の手で同じことを行います。箸が難しい場合は、ピンセットやスプーンから始めてもよいのです。豆を金時豆から小豆に変えるなど小さいものにしていくことで、難易度が上がります。もう一工夫の提案は、日常生活での雑巾がけや食卓の拭き掃除を、反対の手でも行うことです。汚れを集めながら、手のひらや指の関節を丸め、力の強弱を調整しながら行うのには慣れが必要です。※手指や関節などに、無理のないように行ってください。<ポイント>利き手と反対側の手を使うことで、普段使っていない側にも注意を向けることができます。結果を急がず丁寧に行うことを常に念頭におきましょう。うまくいかなくても、時間を費やして実行するという過程こそが重要で、「待てる感情」や「怒りを抑える力」が鍛えられるのです。  【きょうから実践!脳トレの基本⊂10⊃】公明新聞2021.8.10

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